新型コロナウイルス関連

「吉祥寺」の交通量はどう変化した?--データワイズが4月上旬の“人流”を解析

 位置情報データを活用したコンサルティングやプロダクト開発をするデータワイズは、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言を踏まえ、2月2日から4月14日までの平日(火曜日)と休日(日曜日)の、東京都の人流変化を可視化すべく、アプリGPSデータを活用した人流解析を実施した。

 まず、4月7日の緊急事態宣言を受けて、東京都23区居住者の平均1日移動距離を2月4日から4月14日の期間で検証したところ、いずれも顕著に減少しているという。特に、4月12日は2月2日と比較して約6割、4月14日は2月4日と比較して約5割減少した。ただし、政府が目指す「8割減」には届いていない。

 また、都心部の人流の減少は著しく、都心部と郊外の大通り・商店街の交通量を比較した場合、時間帯・場所によっては、一部郊外の交通量が都心部の交通量を上回る逆転現象が起きていることがわかった。


 さらに、千代田区、港区、杉並区、世田谷区にある、JR東日本の各駅の2月4日から4月14日までの隔週火曜日の交通量を、GPSデータをもとに1時間単位で測定、区ごとに合計し検証した。

 それによると、2月4日朝8時から9時の交通量合計を100%とした場合、4月14日朝8時から9時の交通量はオフィスが集中する千代田区、港区では2月4日と比べて、千代田区が65%、港区が67%となった。また、住宅が多い杉並区、世田谷区ではいずれも59%減少しており、都心部の交通量の減少幅が大きいことがわかったという。

 時間帯別では、どの区においても通勤時間帯の朝8時から9時にかけての減少幅が最も大きくなっているという。


 さらに、都心部と郊外それぞれの商店街の混雑状況を比較するため、都心部を銀座4丁目、郊外を吉祥寺サンロード商店街(それぞれ中心から半径100m内)とし、2月2日から4月14日までの火曜日・日曜日の交通量をアプリGPSデータで測定、1時間単位で比較した。

 2月第1週時点では、2月4日、2月2日ともに銀座4丁目の交通量が吉祥寺サンロード商店街よりおおむね多いが、4月第3週時点では4月14日が1日の交通量合計でほぼ同程度。4月12日は時間帯によっては吉祥寺サンロード商店街の方が交通量が多い結果となったという。ただし、日曜日については、どちらも2月2日と比べると大幅に交通量が減少していることも明らかになった。



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