新型コロナウイルスの感染拡大により、緊急事態宣言が発令されたことで、テレワークに移行した企業も少なくないが、特にその影響を受けているのは、普段外回りをしている営業部署の社員ではないだろうか。
これを受けて、営業支援ツールを提供する各社は、自社サービスの無償化を相次いで発表している。そこで、緊急事態宣言以降も利用できる、自宅にいながら営業活動を継続できるサービスやシステムを紹介しよう(2020年4月13日時点。今後も随時更新)。
ベルフェイスは、営業に特化したオンライン商談システム「bellFace(ベルフェイス)」を、機能・利用人数の制限なく、5月31日まで無償で提供している。無償期間の終了にともない契約が終了するため、有償サービスへ自動的に切り替わることはないという。
bellFaceは、企業のリモート営業を支援するソリューション。対面に近い営業提案ができる「資料共有機能」や、マネージャーが自宅やデスクにいながらメンバーの商談管理ができる「録画・録音機能」など、営業に特化したシステムならではの機能が多数搭載されていることが特徴だ。
電話を受けた営業先(顧客)は事前のアプリのインストールやログインなどは不要で、電話口で伝えられた4桁の番号をbellFaceのサイトに打ち込むだけで、ウェブ会議で商談を受けることができる。
RevCommは、電話営業を可視化する音声解析AI搭載IP電話「MiiTel(ミーテル)」を、5月31日まで無償提供している。1ユーザーあたり基本使用料5980円/月、050電話番号使用料1500円/月、モバイルアプリ使用料500円/月が無料になる。
MiiTelは、営業の電話内容をAIで採点し、都度フィードバックすることで、商談獲得率・成約率向上を支援するIP電話システム。話速や会話の被せ率、ラリー回数、Talk:listen比率、沈黙回数、抑揚などを定量的に評価してフィードバックする。
顧客との会話におけるキラーワード、NGワードを設定できるほか、重要な顧客との会話を抜粋共有し、ニュアンスまで含めた情報共有が容易になるという。会話内容はすべて録音できるほか、文字起こし機能によりアフターコールワークを削減できる。
チャットブックは、SNS営業自動化の「ChatBook(チャットブック)」を、初期費用・初月月額費用無料で提供している。4月末日までに申込書を提出した新規企業が対象になるという。
ChatBookは、FacebookやInstagram広告からの流入対応を自動化することで、コンバージョン率向上と営業活動の効率化を支援するチャットボットサービス。
業種別/目的別のテンプレートを利用してノンプログラミングで実装できるほか、流入~受注までの見込み顧客の行動を一元管理し、対応状況を一目で確認できる。離脱ポイントの可視化やCRMツール(Salesforce)との連携も可能だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」