新型コロナウイルス感染症の拡大により、全国の各種教育機関で休校措置などが実施されていることを受け、MVNOを含めた格安モバイルキャリア各社が学生向けの支援措置を相次いで発表した。
25歳以下のユーザーであれば自動適用されるサービスもあれば、電話申し込みのみで受付ける企業もあり、各社で対応は異なる。本記事では、主要格安モバイルキャリア7社の対応を簡潔にまとめている。
なお、大手携帯キャリアのNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクは、4月3日に25歳以下のユーザーを対象に50GBを無償付与すると発表している。
いち早く支援策を発表したのは、ソフトバンクが提供するワイモバイルだ。ソフトバンクが発表したタイミングと同時にワイモバイルも支援策を発表。4月3日から4月30日まで、25歳以下のユーザーを対象に、データ容量を50GBまで無償付与する。
なお、有効化するには、「My Y!mobile」にアクセスするか、電話から手続きする必要がある。テザリングオプションは月額無料で申し込み不要だ。
KDDI子会社のUQコミュニケーションズ(UQ mobile)では、25歳以下のユーザーを対象に、月間データ容量超過後に追加した30GBまでのデータ容量を無償で提供する。対象期間は4月1日から4月30日まで。
なお、追加のデータ容量は「UQ mobileポータルアプリ」または、「データチャージサイト」からチャージする必要がある。その際、チャージ画面などには無償化対象となることが記載されていないが、同支援措置の適用条件を満たしている場合は、自動的に割引対象になる。
NTTコミュニケーションズが提供する「OCN モバイル ONE」では、4月9日から5月31日までの期間、25歳以下のユーザーを対象に、プランを問わず(プリペイドSIMは除く)データ容量を1カ月あたり10GB、つまり2カ月合計で20GBを無償提供する。特別な手続きは必要なく、対象となるユーザーに自動で付与されるという。
ビッグローブが提供するBIGLOBEモバイルでは、25歳以下向けの支援として、BIGLOBEカスタマーサポート窓口に電話で申し込みしたユーザーに対し、4月購入分のチャージ料金を最大20GBまで無償とする。新規で契約し、キャンペーンなどを適用している学生でも申し込み可能だ。
対象プランは、音声通話スタートプラン、3ギガプラン、6ギガプラン、12ギガプラン、20ギガプラン、30ギガプラン、スタンダードプラン、ライトMプランとなる。
オプテージが提供するmineoでは、4月1日から4月30日まで、25歳以下のユーザーを対象に、4月分のパケットチャージ利用料金を最大10GB分まで無償化する。なお、申し込みの際にはチャージ料金が表示されるが、同支援の対象者は自動で料金が取り消しされる。
さらに、オプションサービス「パケット放題」が最大2カ月間無料(通常は月額350円)になるキャンペーンを実施。このサービスは、すべてのコンテンツが、データ容量を消費することなく最大500kbpsの通信速度で利用できるという。
インターネットイニシアティブが提供するIIJmioでは、大容量オプション(データオプション20GB、30GB)を3月までに申し込んでおり、4月まで継続利用している25歳以下のユーザーを対象に、30GBのデータ容量を無償で提供する。
利用者側の手続きは不要で、大容量オプションを契約しているユーザーへ順次付与するという。なお、20GB、30GBの両方を契約していても30GBの付与となる。
大手MVNOのなかで、ソフトバンク傘下のLINEモバイルはまだ学生向けの支援施策を発表していない。同社広報部に確認したところ、「総務省から25歳以下の救援措置の要請は受理している。どういった施策を提供するかは社内で検討中」とのことで、近日中にも支援策を発表できる可能性があるという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス