フォースタートアップスは3月11日、成長産業領域に特化した情報プラットフォーム「STARTUP DB」において、2020年1月から2月までを対象とした「国内スタートアップ資金調達額ランキング」を発表した。
それによると、2位にランクインしたのは、営業に特化したウェブ会議システムを手がけるベルフェイス。第三者割当増資と数社からのデットファイナンスを合わせ、総額52億円の資金調達に成功している。今回の調達では2019年7月の「SmartHR」に続き、ベルフェイスが2社目の出資となる「THE FUND」運営のシニフィアンがリードを務めている。
また、グロービス・キャピタル・パートナーズやインキュベイトファンドなど既存投資家6社が追加出資。今回調達した資金のうち、十数億円をマーケティングへ、また少なくとも26億円を“人”に投資するとし、来期300名を目標に人材採用を進めていく予定。
HR techを活用した人材関連事業を手がけるネオキャリアは、45億円の資金調達を実施した。少子高齢化の進展による労働力不足が社会問題化する中で、労働市場の持続性を保つためにテクノロジーへの投資を推進。グループ全体の事業成長をより強固なものにしていく方針だという。
2020年に社名を変更した東京工業大学発スタートアップのXTIAは、INCJ、JUKI、ニコン、双日との資本業務提携による17億円の資金調達を実施。光コム形状測定システムの開発・製造・販売と、それらを応用したスマートファクトリー推進事業を行っているXTIAは、提携先各社が得意とする分野で光コム技術の活用を進め、現在採用が進んでいる製造業界だけでなく、医療向けの光源など幅広い分野における応用を目指す。
フォースタートアップスでは、3月2日時点での「国内スタートアップ想定時価総額ランキング」も発表している。同ランキングは、一部融資や社債での資金調達が含まれ、関連会社からの資金調達は除外されている。また、INCJ主導で設立した企業も除外されている。
これまでビズリーチがランキングに入っていたが、グループ経営を支えるホールディングカンパニーとしてビジョナルを新設。ビズリーチはビジョナルの完全子会社となり、代わって今月よりビジョナルがランクインした。
同時に、新設分割を用いて、ビズリーチ内の新規事業開発を担う組織であるインキュベーションカンパニーをビジョナル・インキュベーションとして分社化。ビジョナルの完全子会社となっている。
今回のランキングでは、そのほかトップ20位に変動はなかった。
【編集部注:2020年3月11日18時】当初、記事タイトルにて「2019年」と記載していましたが、こちらは「2020年」の誤りです。訂正してお詫びいたします。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス