Appleが拡張現実(AR)ヘッドセットの開発を進めているとのうわさが以前から流れているが、この端末が「iPhone」用のアクセサリーとして登場する可能性が浮上している。MacRumorsが報じたところによると、著名なアップル・ウォッチャーのMing-Chi Kuo氏(TF International SecuritiesのAppleアナリスト)が米国時間10月9日にリリースしたレポートの中で、AppleのARヘッドセットが2020年前半に登場する可能性を指摘し、またそのために2019年第4四半期にも同端末の量産を開始する見込みと記しているという。
米CNETでは2018年、Appleが2020年の投入に向けてARヘッドセットの開発を進めていると報じていた。
今回のMacRumors報道によると、Kuo氏はAppleのARヘッドセットについて、iPhoneのアクセサリーとして販売されると指摘。また同ヘッドセットは主にディスプレイの機能を担い、計算処理やネットワーク接続などは、ペアリングされたiPhone側で処理されるとKuo氏は述べているという。重要な機能の一部をiPhoneで処理させることはヘッドセットの薄型化、軽量化につながることから、同端末はメガネに近い形状になる可能性があるという。
Appleの最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏は以前から、AR技術がiPhoneと同じくらい重要なものになる可能性を秘めていると述べ、同社で関連分野の製品開発が進んでいることを示唆していた。またAppleは2019年の開発者会議「WWDC」で、「Reality Composer」というAR作成ツールキットなど複数のARツールを披露していた。また9月後半にリリースされた「iOS 13」には、同社がAR端末を開発中であることを示すコードが見つかっている。ただしまだ具体的な製品の発表には至っていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力