筆者は、くっきりとしたきれいな描写の、下半身のない、自分の新しいバーチャルな顔と体に慣れてきた。今は、いくつかのオプションの間をスワイプしている。それらは、3DアニメになったPixarやDreamworksの漫画のようだ。鏡の中の自分に向かって親指を上に立てると笑顔になり、親指を下に向けると、顔をしかめる。片方の親指を上に立てて、もう片方を下に向けると、肩をすくめたときのような顔をする。
筆者は5月に発売されたFacebookの仮想現実(VR)ヘッドセット「Oculus Quest」を装着しているが、今試しているのは、2020年初頭に提供される予定のVRサービスだ。しばらくして、巨大な屋外ロビーに足を踏み入れると、頭上には、峡谷のようなアーチが広がっている。間違いなく、ディズニーランドのような雰囲気がある。
筆者は今、「Facebook Horizon」という、2020年にFacebookのOculus VRユーザーの一部に提供されるベータ版サービスのデモの中にいる。それは新しいソーシャルVR体験の試みであり、もしかすると、「ソーシャル」の最適解をついに見つけられるかもしれない。Facebookは、ソーシャルメディア企業であるにもかかわらず、ソーシャルVRの最適解をまだ見つけられていない。今回の新しいFacebook Horizonは、Facebookの次世代のVR OSすべてを結び付けるソーシャルの接着剤となる可能性を秘めているが、見た目はまるでテーマパークアトラクションゲーム「Nintendo Land」のような雰囲気が漂っている。
テレポート台に素早く移動すると、一瞬で戦闘ロボットの試合場へと向かった。実際に対面したことのない、またしてもDisney風のアバターを操作しているホストが微笑みかけて、目的地まで案内してくれた。巨大なロボットたちが格納庫のスペースに鎮座しており、私たちは、映画「パシフィック・リム」風のそのロボットを1台ずつ操作することになる。手に持った「Oculus Touch」コントロールスティックを動かして、猛スピードで前進し、前にあったグローブアームをつかんだ。それを使って、下の格納庫フロアにある巨大なロボットでパンチを繰り出す。ジャブを何発か放ち、アッパーも試みた。そして、勝利を収めた。トロフィーの贈呈場所まで瞬時に移動し、コントローラーのトリガーボタンを使ってトロフィーを受け取った。ホストが筆者のバーチャルな記念写真を撮影していたので、トロフィーを頭上に掲げた。
別のテレポート台から「Island 23」と呼ばれる場所に移動した。そこは熱帯のビーチで、巨大なベリーが入った箱の近くをキーキーと鳴く顔のようなものが浮遊している。ほかのホストがさまざまなオブジェクトを作る方法を説明していたので、その様子を眺めていた。そのホストは何倍ものサイズに巨大化した後、ものすごい高さの木を作り始めた。そして、空にそびえ立つ巨木の上部に葉っぱを付けた。筆者は傘を手に取って、空中に投げ、キャッチした。全員でハイタッチをして、拳をぶつけ合った。これをやるには、Oculus Touchコントローラーの適切な動かし方を覚える必要がある。2020年にHorizonでハンドトラッキングを使えるようになるのか尋ねると、現時点では不明だが、おそらくすぐには使えないだろう、という答えが返ってきた。
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