国産木材を使った注文住宅の受注システムで連携--和歌山の龍神村と岐阜の東白川村

石澤知広 (朝日インタラクティブ)2019年08月30日 14時20分

 和歌山県田辺市龍神村森林組合は8月29日、岐阜県東白川村から国産材注文住宅受注システム「フォレスタイル」の著作権などの無償提供を受けたことを発表した。2020年3月から国産木材を使った注文住宅で林業振興を図るためのシステム稼動を目指す。

岐阜県東白川村役場で開かれた締結式。左から、龍神村森林組合の眞砂佳明代表理事組合長、東白川村の今井俊郎村長(写真提供:岐阜県東白川村)
岐阜県東白川村役場で開かれた締結式。左から、龍神村森林組合の眞砂佳明代表理事組合長、東白川村の今井俊郎村長(写真提供:岐阜県東白川村)

 フォレスタイルは、東白川村が総務省地域ICT利活用モデル構築事業で整備したシステム。2010年度から運用しており、他町村での利用は長野県信濃町(フォレスタイルしなの)に続いて2例目となる。

 このシステムは、建築希望者がウェブ上で描いた間取りに概算建築費が計算されて表示されるもので、登録されている間取り保存数は1万4000件を超えている。また、森林組合という団体職員が建築契約までの窓口になるため信頼度が高いことも特徴。

フォレスタイルの間取り作成画面イメージ(提供:岐阜県東白川村)
フォレスタイルの間取り作成画面イメージ(提供:岐阜県東白川村)

 同日に東白川村役場で開かれた締結式で、眞砂佳明代表理事組合長は「システムの導入で、国産材住宅を希望する新たな顧客とつながり、龍神材の流通量の拡大を図りたい」と話す。一方の今井東白川村長は「相乗効果の高い事業としていきたい」と述べた。

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