和歌山県田辺市龍神村森林組合は8月29日、岐阜県東白川村から国産材注文住宅受注システム「フォレスタイル」の著作権などの無償提供を受けたことを発表した。2020年3月から国産木材を使った注文住宅で林業振興を図るためのシステム稼動を目指す。
フォレスタイルは、東白川村が総務省地域ICT利活用モデル構築事業で整備したシステム。2010年度から運用しており、他町村での利用は長野県信濃町(フォレスタイルしなの)に続いて2例目となる。
このシステムは、建築希望者がウェブ上で描いた間取りに概算建築費が計算されて表示されるもので、登録されている間取り保存数は1万4000件を超えている。また、森林組合という団体職員が建築契約までの窓口になるため信頼度が高いことも特徴。
同日に東白川村役場で開かれた締結式で、眞砂佳明代表理事組合長は「システムの導入で、国産材住宅を希望する新たな顧客とつながり、龍神材の流通量の拡大を図りたい」と話す。一方の今井東白川村長は「相乗効果の高い事業としていきたい」と述べた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」