Microsoftの請負業者が、「Xbox」で音声アシスタント機能「Cortana」を利用しているプレイヤーの音声を聞いていたという。Viceが米国時間8月22日に報じた。また、CortanaがXboxに追加された2016年より前の時期にも、「Kinect」システムの音声コマンドから取得されたユーザーの音声を業者がチェックしていたという。
Microsoftは先週、「Skype」やCortanaなどの音声サービスでユーザーが交わした会話の「短いスニペット」を人間が聞く可能性があることを明らかにしていた。この発表以前にも、他の大手テクノロジー企業と音声サービスで、同じような事実が明らかになっている。8月に入り、Apple、Googleは、ユーザーの音声録音データを人がチェックする取り組みを停止した。Amazonは「Alexa」の音声確認についてプライバシー設定を明確化している。その後、Facebookも人による音声レビューを停止したとしている。
今回の報道を受け、Microsoftの広報担当者はメールによる声明で、同社が音声データを収集しており、データを人がレビューする場合があることを「以前より明確にしている」と述べた。さらに、「われわれは、音声データを収集する前に必ず顧客の許可を得ている。また、ユーザーのプライバシーを保護するために、確認に使われる音声スニペットに関しては匿名化する措置を講じている。さらに、このようなデータの処理にあたっては最も厳しいプライバシー基準を順守するよう義務付けている」と説明している。
Microsoftのプライバシーに関する声明には、自社の人工知能(AI)システムの精度を構築、トレーニング、改善するために、手動で確認が行われると書かれている。
Cortanaは7月に「Xbox One」のヘッドセットから削除されることが明らかにされたが、「Windows 10」PCやスマートフォンのCortanaアプリ経由で現在も利用可能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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