Microsoftは、「Skype」や仮想アシスタント「Cortana」などの音声サービスの会話の「短いスニペット」を人間が聞く可能性があることを明示した。Motherboardが米国時間8月14日に報じた。同社は報道を認め、プライバシーに関する声明を更新することにより、これを開示したと述べた。
Microsoftの請負業者が、Skypeの会話やCortanaとのやり取りの一部の録音データを聞いているとMotherboardが報じたのは、1週間前のことだ。その前には、Apple、Google、Amazonが、ユーザーの録音データの人間によるレビューを停止しており、 Facebookも先週、人間によるレビューを停止している。
Microsoftのプライバシーに関する声明では、「充実した対話型エクスペリエンス」を提供するというデータ収集の目的を示し、「このような目的での個人データの処理には、自動化および手動(人的)による処理方法の両方が含まれます。自動化されたメソッドは、多くの場合、手動の方法に関連しサポートされています」としている。「自動化された処理方法(AIを含む)の精度を構築、トレーニング、改善するため」の確認作業の例として、「音声データの小さなサンプリングの短いスニペットを手動で確認」するという。
さらに、人間によるレビューは人工知能(AI)システムの精度を構築、トレーニング、改善するために利用されると記されている。
Motherboardは14日午後、Microsoftの請負業者は時給12~14ドルで人間によるレビュー業務を請け負い、1時間あたり最大200件の音声データの文字起こしを行っていたと伝えた。これには、Cortanaで録音された「個人的な機密情報」の聞き取りも含まれていたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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