「Pokemon GO」は、現実世界にコンピューターで生成したモンスターを重ねるという、洗練された形で拡張現実(AR)を利用することにより、モバイルゲームに対する人々の考え方を一変させた。「Minecraft」は、ARに対する考え方を一変させようとしている。
Microsoftは米国時間5月17日、Minecraftのリリース10周年を記念して、新たに「Minecraft Earth」を発表した。Minecraft Earthは、2016年にヒットしたモバイルゲームPokemon GOのような発想に基づいている。2019年夏にクローズドベータ版がリリースされる予定となっており、「Android 7」以上、または「iOS 10」以上を搭載するモバイルデバイスでプレイできる。
ユーザーは、スマートフォンをかざしながら自分の足で実際に歩き回って周囲を探索する。歩いていると、動物やモンスター、ランドマークが画面に現れ、Pokemon GOと同じように、ゲームの世界が現実世界に重なって表示される。
Microsoftは、Pokemon GOと同じようなARゲームで後を追っているだけではない。AR技術は、アプリをより楽しいものにするとともに、将来的にデバイスの使い方を新たにする可能性を秘めた手段として、ハイテク企業の間で注目を集めている。ARはMicrosoftの「HoloLens 2」、「Magic Leap」などのヘッドセットで利用されている。Appleも2019年中にARヘッドセットの量産を開始すると報じられている。
Minecraft Earthは、Minecraftの次の時代を代表するものとなる可能性がある。Minecraftはこの10年間、独自の世界の中で建築や探検をするゲームを提供してきたが、Minecraft Earthはその世界を現実世界に重ねようとしている。
それでも、Minecraft Earthのヒットが保証されているわけではないかもしれない。多数の競合製品が立ちはだかるだろう。Pokemon GOの開発元であるNianticは、新作ゲーム「ハリー・ポッター:魔法同盟」を2019年にリリース予定としている。
しかしMicrosoftには勝算があるようだ。ユーザーにプレイしたいと思わせるような、他とは異なるなじみ深さを感じてもらえると同社は考えているという。
同社は、いかにしてこの無料のゲームから収益を生み出す計画であるのか明らかにしていないが、購入スキームは「プレーヤーフレンドリー」なものになると説明した。
Microsoftは、2019年夏に「クローズドベータ版」の試用期間を開始する予定だ。Minecraftをこれまで利用していたかどうかにかかわらず、プレイしたいユーザーは誰でも登録可能だが、まずは参加人数を限定して招待するとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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