ソニーが「PlayStation 4」向けビデオゲームの性的描写に関するルールの厳格化に乗り出したとThe Wall Street Journal(WSJ)が米国時間4月16日付の記事で報じた。
この新しい社内基準は、ビデオゲームにおける女性の描写に関する懸念の高まりを反映したものだ。
ソニーの広報担当はWSJの取材に対し、同社が独自のガイドラインを設定した意図について、「クリエイターが(ソニーの)プラットフォームでバランスの取れたコンテンツを提供」し、ゲーム体験が若者の「健全な成長と発達を阻害しない」ようにするためだと説明した。
ソニーの関係者によれば、この決定の背景には「#MeToo」ムーブメントの高まりがあるという。この運動はテクノロジーやエンターテイメントなどの業界を席巻し、俳優やニュースキャスター、ベンチャーキャピタリストを含むさまざまな業界の大物が、性的暴行やセクシャルハラスメントを行ったとしてその地位を追われた。ソニーはまた、賠償責任を問われる事態も懸念しているようだ。
ゲーム業界でこの問題が顕在化したのは、いわゆる「ゲーマーゲート論争」が起きた2014年のことだ。この時は、文化批評家でフェミニストサイト「Feminist Frequency」の創設者であるAnita Sarkeesian氏など、ビデオゲームでの女性の描写に異議を唱えた人たちが、殺害予告やレイプの脅迫を受ける事態にまで発展した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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