高い人気を誇るソニーのゲーム機「PlayStation 4」のリードシステムアーキテクトを務めるMark Cerny氏が米国時間4月16日、Wiredの取材に応じ、次世代のPlayStationに関するいくつかの重要な詳細情報を明らかにした。AMDのチップを採用していることや、要望の多かったSSDストレージがようやく搭載されて起動時間が高速化していることなどを語った。
しかし2019年内にはリリースされない。また、正式に発売される際には、広く呼ばれている「PlayStation 5」という名称にはならない可能性がある。
AMDの「Navi」グラフィックスアーキテクチャは、E3で発表されるとうわさされている。2019年のCESで発表された「Radeon VII」と同様に、同社の7nmプロセスが採用されているが、AMDの従来のグラフィックスプロセッサよりも高性能になると期待されている。CPUもAMD製で、「Zen 2」を採用する同社最新の第3世代コアをベースにしたものになる。
Cerny氏は、新しいPlayStation用に特にカスタマイズした点として、レイトレーシングのサポートの追加を挙げた。レイトレーシングとは、影や反射などの照明効果を、性能を損なうことなく、より正確かつリアルタイムに生成するために、GPUで適用される技術だ。また、8Kグラフィックスに対応し、カスタムメイドのオーディオプロセッサによって優れたサラウンドサウンドを提供するという。
Cerny氏はさらに、同ゲーム機にはソリッドステートドライブ(SSD)が搭載される予定だと述べた。SSDは、従来の回転式ハードドライブよりも読み書き性能がはるかに高速で、ゲームの読み込み時間に劇的な影響を与える可能性がある。それは高解像度テクスチャにも有効で、シーンの切り替えが高速になる可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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