IDCの最新調査によると、2018年第4四半期の世界ウェアラブルデバイス市場は、前年同期比で31.4%増となり、出荷数は5930万台に達した。「Apple Watch」のほか、「AirPods」やBeatsのヘッドホンのような耳に装着するデバイスを擁するAppleが大きなリードを維持した。この四半期、最も急成長したのは耳装着型のデバイスだった。
IDCは先頃、耳装着型デバイスの定義を変更し、ボタンのタッチ、あるいはホットワードの検出によって、スマートアシスタントを有効にする機能を備えたワイヤレスヘッドホンも耳装着型デバイスに追加した。それには、Appleの「AirPods」イヤホンや「Beats」ヘッドホンのほか、Googleの「Pixel Buds」やBoseの「QC35II」も含まれる。IDCのシニアリサーチアナリストのJitesh Ubrani氏は声明の中で、自社製品でヘッドホンジャックを廃止するデバイスメーカーが増える中で、この種の耳装着型デバイスはウェアラブルの「次の戦場」になるだろうと述べた。
「耳装着型ウェアラブルの市場は、この1年で大幅に成長している。われわれは、こうした動きは今後数年間続くとみている」(Ubrani氏)
2018年第4四半期、耳装着型デバイスは66.4%増加し、市場の21.9%を占めた。スマートウォッチは55.2%増加し、市場全体の34.3%を占めた。リストバンドは市場の30%を占めた。
Appleは第4四半期に1620万台のデバイスを出荷し、ウェアラブル市場の首位の座を維持した。「Apple Watch」が1040万台で、残りはAirPodsイヤホンとBeatsのヘッドホンとなる。
小米(シャオミ)は750万台のデバイスを出荷し、12.6%の市場シェアを獲得した。同社の「Mi Band 3」のみで、第4四半期に出荷されたすべてのリストバンドの30%以上を占めた。
華為技術(ファーウェイ)は570万台のデバイスを出荷し、前年同期比で248.5%もの成長率を記録した。IDCによると、同社がファーウェイとHonorのスマートフォンの多くにウェアラブルをバンドルしたことも、この大きな成長の一因だという。
Fitbitは550万台のデバイスを出荷して9.4%のシェアを獲得し、再び成長に転じた。サムスンは400万台を出荷して6.8%のシェアを獲得し、5位に入った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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