YouTubeが、仮想現実(VR)に対するサポートを拡充している。同社は、「YouTube VR」アプリが「Oculus Go」ヘッドセットに対応したことを発表した。また、YouTubeにアップロードされるVRを制作、改良する新たな手段についても説明している。
Googleが初めて発表したVRヘッドセットは、非常に安価な組み立て式の段ボール製「Cardboard」だった。Cardboardは、FacebookがOculusを30億ドルで買収すると発表してから数カ月後に登場した。GoogleはCardboardで新たな取り組みを始めてから、積極的にVRに資金を投じてきた。同社はその後、VRへの野心を独自のVRヘッドセット「Daydream View」などの「Daydream」プログラムで発展させた。
YouTubeでVRのサポートを拡充することは、GoogleがVRをもう少し身近なものにしようと努める方法の1つだと言える。
YouTubeは12日、「YouTube VR」アプリがOculus Goで利用できるようになったと発表した。Oculusストアで入手できる。
またYouTubeは、「VR180」フォーマットでVRのようなコンテンツを作る手段に関する最新情報について説明している。VR180は2017年に発表された。
YouTubeは併せて、VR180のコンテンツがより制作しやすくなる「VR180 Creator Tool」をリリースしていることにも触れた。このツールは、「macOS」「Linux」、そして現在は「Windows」でも利用できるようになっている。さらにAdobeの最新の編集ツールを使えば、編集やエフェクトの追加、コンテンツの公開がより容易にできるようになる。YouTubeはこのほかに、KandaoとVuzeの2社が出している、VR180に対応したカメラのサポートも追加している。
また同社は最近、YouTubeにアップロードされるVRの空間音声を強化するために、頭部を動かしても変化しないヘッドロック音声のサポートも追加している。このオーディオを使えば、どこを向いても同じように聞こえるナレーションやBGMを追加できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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