Googleは米国時間6月22日、「VR180」と呼ばれるVR動画の新フォーマットを発表した。Lenovo、LG、YI Technologyと提携し、VR180撮影に対応するカメラも開発する。視線を移動させてどの方向でも見られる360度動画と異なり、このVR180動画は基本的に前方の180度だけを見るものになる。
その理由は簡単に理解できる。360度カメラでの撮影には特有の難しさがある。すべての方向が見えてしまうため、撮影監督がカメラの「背後」にいられず、それどころか近くで指示を出すことすらできないのだ。
その点、180度動画なら、普通の動画とほぼ同様に撮影ができる。また、これはGoogle傘下のYouTubeが先日公表した統計の傾向に沿ったものでもある。その統計によると、どの360度動画でも、視聴者の大半はそのうちの90度を見ることに視聴時間の75%を過ごしているという。ならば、どうして余計な手間をかけて、あまり見られない部分まで録画するのかということになる。
「クリエイターは、他の一般的なカメラで動画を撮影するときと同じやり方で、セットアップと撮影ができる」と、GoogleのVR担当プロダクトマネージャー、Frank Rodriguez氏は、この発表に関するブログ投稿に記している。このVR180動画は、Googleの「Daydream」ヘッドセットでも利用できるようになる。VR180撮影対応のカメラは、2017年冬に販売が開始される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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