「Apple Watch Series 4」の実力は?6時間のハイキングで試してみた - (page 2)

Vanessa Hand Orellana (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2018年10月29日 07時30分

 そこで、実際に試すために、Apple Watch Series 4とSeries 3を着けて6時間のハイキングに出かけてみた。行き先は、サンフランシスコから1時間ほどのタマルパイス山だ。

 カリフォルニア州スティンソン・ビーチに近い登山口の駐車場に車を停めた時点で、Apple Watch Series 4もSeries 3もバッテリは100%。まずどちらも機内モードに切り替えて明るさは最大にし、Series 4を左手首に、Series 3を右手首に装着してハイキングのセッションを開始した。

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提供:John Kim/CNET

 スティンソン・ビーチから山頂までの登山道は、わりと急だ。セコイアの林に入り、小川を横切りながら登っていく途中には滝もあって、はしごを登らなければならない地点もある。筆者のペースはそれほど速くはないが、その間もずっとGPS、高度計、心拍計を使い続けていた。

 1時間たったところで小休止してバッテリ残量を確認し、スクリーンショットを何枚か撮った。残量は、Series 3が75%、Series 4が87%だった。

 3時間で頂上に着き、歩きながらサンドイッチをつまむ(テスト中なので、止まるわけにはいかない)。Series 3は25%だったが、Series 4はまだ65%と快調だ。こうなると、日が沈んでも山から下りるわけにはいかないのでは、と心配になり始めるくらいだった。

 下りのほうが速いのは分かっているので、頂上付近で別の山道を何本かたどって時間をつぶしてから下山し始める。ちょうど4時間で、Series 3はバッテリ低下のアラートが鳴り始めた。無視して歩き続けたが、やがてSeries 3の画面から、筆者のハイキングの進捗に関する情報が全て消えてしまった。省電力モードに入ったためだ。Series 4のほうはまだ順調で、約45%の残量があった。

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提供:John Kim/CNET

 この段階で勝負はついていたが、持続時間を見るために、そのまま歩き続けた。

 6時間20分、12.75マイル(約20.5km)の距離と2570フィート(約783m)の高低差を踏破したところで、ようやく切り上げることにした。Apple Watch Series 4のバッテリは、まだ5%ほど残っている。アクティビティトラッキングを止めた後も、車に戻って1時間ほど運転して自宅にたどり着き、省電力モードに入るまで十分もち続けた。

 改めて言うまでもないが、アクティビティトラッキング6時間という公称を、Appleは裏切らなかったことになる。むしろ、それ以上だ。確かに、セルラー通信は使わなかったし、音楽も再生しなかったが、明るさを最大にした状態で持続時間はSeries 3より優に2時間以上は長かった。つまり、Series 4はフルマラソンでもおそらく最後までもつということになる。

 バッテリ持続時間の向上は、ほとんどアクティビティトラッキングが目的だが、アスリートにとってもアップグレードの価値はありそうだ。

 ただし、マラソン大会への参加や6時間コースのハイキングを予定しているのでない限り、アップグレードされたフィットネス機能の多くは、旧モデルでも使える。

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