「Apple Watch Series 4」の購入をお考えなら、心電図(EKG)や転倒検知といった新機能のことを既にご存じかもしれない。だが、どちらも日常的に頼りたくはないものだ。よく使うのはおそらく、フィットネス機能だろう。
Apple Watch Series 4では、アスリート向けのトレーニングツールが改善され、ワークアウトの自動検出が追加された。また、アクティビティリング完成のモチベーションを高める競争機能もある。
と言っても、これらはソフトウェア上の機能がほとんどで、より低価格の旧モデル(Series 1以上)でも「watchOS 5」にアップデートすれば利用できる。Series 4は、アルミニウムケースでLTE非対応の最も安価な40mmモデルでも4万5800円(税別)からと、Series 3の再安価モデルと比べて1万4000円も高い。
Apple Watch Series 4を着けて走っているとき最初に気づいたのは、数字が読みやすくなったことだ。実際に改良されてみないと気づかない点のひとつだが、心拍数の変化を見たり、ペースや距離を確認したりするのが、がぜん楽になった。画面を凝視しなくて済むようになったので、気を取られてつまずく心配もなくなった。
Apple Watch Series 4は、旧モデルからデザインが一新された。ディスプレイが、小型モデルで38mmから40mmへ、大型モデルで42mmから44mmへとどちらも大きくなっている。しかもベゼルが細くなったので、ボディ全体はそれほど大きくならずに、手首上で使える画面がかなり広くなった。そのため、あらゆるデータ(アクティビティ統計も含め)が大きく目立つようになっていて、動いているときに大きな差が出る。
ボディも旧モデルからわずかに薄くなっており、手首にきつめに締めたときでも、内側のセンサ部分があまり気にならなくなった。
だが、Apple Watch Series 4で何より進歩したのは、バッテリの持続時間だ。Appleの公称によると、アウトドアアクティビティの連続トラッキングでも最大6時間もつという。Series 3ではおよそ4時間だった。GarminやPolarなど、現在市場に出回っている他の専用トラッカーにはまだまだ及ばないが、Apple Watchを検討している長距離アスリートにとっては、飛躍的な進歩と言える。
テスト開始から最初の1週間は、Apple Watch Series 4とSeries 3でバッテリ持続時間が大きく違うとは気づかなかった。1日が終わる頃にSeries 4のバッテリ残量は約40%だったが、普通に1日使っただけで、アクティビティトラッキングはおそらく1時間程度だったろう。要するに、毎日必ず充電が必要になるのは変わらないことになり、筆者は連続トラッキング6時間という公称に疑問を感じた。
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