筆者と同じようにランニングをするのであれば、個人の記録を伸ばしやすくする一連のツールも使えるようになる。ランニング中のケイデンス(1分あたりの歩数)とローリングペース(直近1kmを走った速度)を追跡できるようになった。筆者が気に入っているのはペース通知の機能だ。自分の目標を下回っているか超えているか、振動で教えてくれる。筆者がいつも走っている4マイル(約6.4km)のルートでペースを落とすことはなくなったし、レースには間違いなく役に立ちそうだ。
友人と競い合うこともできる。watchOS 5では「アクティビティ」アプリの「共有」タブに競争の機能が追加され、アクティビティリングを完成させる7日間の競争で友人に挑むことができる。
リングを1%完成するごとに1ポイントを獲得し、勝者はその競争専用のバッジを受け取る。
正直に言えば、アクティビティを友人と共有するという時点で、すでに競争的な気分になっているのだろう。筆者がそうだった。これも、Appleがそれを公式化してユーザーのモチベーションを高めようとする、ひとつの手にすぎない。少しは努力して以前より頻繁にムーブリングを完成しようと筆者に思わせたことは確かだが、7日の間、いわば仮想のメダルを勝ち取ることに過度に執着してしまうという面もある。
これまでのモデルと同様、Apple Watch Series 4は、あらゆるレベルのフィットネスの素晴らしいパートナーになる。バッテリ持続時間の向上と、画面が見やすくなったことは、Apple Watchの世界に跳び込もうと考えていた、あるいは旧モデルからのアップグレードを考えていた長距離ランナーにとっては格好の動機になるだろう。一方、6時間のトラッキングが可能になったと言っても、1回の充電で何日間も持続する専用のフィットネスウォッチと比べると、まだまだ後れをとっている。
Apple Watchの最大のセールスポイントは、フィットネス以上のことが多くできる点にある。セルラー接続の機能があるということは、スマートフォンを持たずにランニングに出かけても、ミュージックやメッセージ、通話や配車サービスなど、必須の機能は安心して使い続けられるということだ。
そして、Apple Watch Series 4ではEKG、異常心拍の通知、転倒検知など、健康に関する新機能も加わっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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