NTTドコモは9月25日、Wi-Fi接続時に表示されるウェブページ上に自治体や企業が広告を掲載し、広告収入の一部をWi-Fi契約料金に充てることで、フリーWi-Fiを実現する広告事業モデル「アドWi-Fi」を、9月26日より東京都渋谷区の一部エリアで開始すると発表した。渋谷未来デザインとともに展開する。
同社の契約者以外でも利用でき、対象エリアでWi-Fiに接続し、広告を閲覧することで無料でWi-Fiが利用できる。当初の提供場所は、区民サービスセンター(渋谷ヒカリエ8階)、Shibuya O-EAST、Shibuya O-WEST、Shibuya O-Crest、Shibuya O-nest、渋谷区役所仮庁舎、コープオリンピアアネックスの7カ所。
ドコモは、Wi-Fiサービスおよび広告開拓・運用を行い、渋谷未来デザインはWi-Fiサービス契約やWi-Fi設置場所開拓を行うことで、渋谷区のWi-Fi環境整備を進めるという。
9月26日から掲載開始する広告では、ギフトパッドの抽選や商品管理・発送ができるシステムを利用し、富士河口湖町観光連盟より提供された観光スポットの招待券や特産品などが抽選でプレゼントされるキャンペーンを実施する。これにより渋谷区を訪れた人に、山梨県富士河口湖町の魅力をPRし、観光促進や特産品の購入などにつなげるという。
今後は渋谷区のフリーWi-Fiスポットを拡充し、インバウンド需要への対応や区民・渋谷の街に訪れた人の利便性向上を図るとともに、渋谷区と地方都市を結び、都市活性化と地方創生の実現を目指すとしている。また、渋谷区での実績を踏まえ、他の大都市への展開を見据え、Wi-Fiのさらなる普及拡大を図るという。
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