NTTドコモは9月21日、iPhone XS/XS Max、Apple Watch Series 4の販売を開始した。同社では発売イベントを開催し、事前予約したユーザーに端末が引き渡された。
同社代表取締役社長の吉澤和弘氏は、他社よりも高速通信(上り75Mbps、下り844Mbps)であることから「dTVやDAZNなどを新しいiPhoneで楽しんでほしい」とネットワークの質を強調。「iPhone発売から11周年目だが、ドコモがiPhoneを発売してから6年目となる。快適なネットワークとお得なプランでご利用いただけるのはドコモだけ」と自信を見せた。また、Apple Watchを購入し、dヘルスケアに登録したユーザーに、dポイント2000ポイントを付与するという。
iPhone XS/XS Maxの予約状況について吉澤氏は「全般的な予約は順調」としつつ、「まだiPhone XRが来月に控えているので、それを含めて全体を見たい。iPhone XRを加えるとさらに予約が来ると思う」とし、端末価格に加えてカラーバリエーションが豊富になったiPhone XRのニーズも相当高いと語った。また、iPhone XS/XS Maxでは、XSの方が予約数は多く、人気のカラーはゴールド、スペースグレー、シルバーの順だという。
今回、KDDIやソフトバンクが端末代と通信料金を分離するプランを用意する中、ドコモのみ端末購入補助がある従来のプランを継続する。これについて吉澤氏は「単価の高いフラッグシップ端末を正価で購入するにはハードルが高い。(既存のプランは)ユーザーからの要望もあるので続けてみて反応をみたい。分離プランで端末代金が4年割賦になると、4年縛りなどと言われてしまいかねない。それをやるのであればもう少し違うことを考えなければいけない」とした。
また、政府から言及されている通信費の4割削減については、「料金は納得感が重要。料金に対する価値をユーザーに納得していただけるか。それにはいろいろな要素があり、ネットワークやエリア、ショップ応対も含めてだと思う。料金の条件は国によって違う。ドコモにもdocomo withというプランがあるし、10〜15年お使いいただくことで安くなるのも加味されていない。それを比較した際に、ドコモの料金が著しく高いとは思っていない」としつつ「常に料金についてはユーザーの要望を聞き検討していく」とした。
iPhone XSは5.8インチ(2436×1125ピクセル解像度、458ppi)、iPhone XS Maxは6.5インチ(2688×1242ピクセル解像度、458ppi)の有機ELディスプレイ「Super Retinaディスプレイ」を搭載。iPhone Xと同じく顔で認証する「Face ID」をサポートする。SoCは、「A12 Bionic」を搭載し、前モデルの「A11 Bionic」よりも最大15%速い2つのパフォーマンスコア、最大50%効率の高い4つの効率コア、最大50%高速の4コアGPUを備える。バッテリ稼働時間は、iPhone XSはiPhone Xより30分、iPhone XS Maxは1時間半長くなったとしている。
iPhone XSの機種代金は、64Gバイトモデルが12万8952円、256Gバイトモデルが14万7096円、512Gバイトモデルが17万1720円。月々サポート(24カ月)の割引を加味すると実質負担額は、64Gバイトモデルが6万9984円、256Gバイトモデルが8万8128円、512Gバイトモデルが11万2752円。
iPhone XS Maxの機種代金は、64Gバイトモデルが14万1912円、256Gバイトモデルが16万56円、512Gバイトモデルが18万4680円。月々サポート(24カ月)の割引を加味すると実質負担額は、64Gバイトモデルが8万2944円、256Gバイトモデルが10万1088円、512Gバイトモデルが12万5712円。
キャンペーンとして、「ドコモのご家族紹介特典」「家族まとめて割」「オンラインショップ限定特典」「下取りプログラム」「機種変更応援プログラムプラス」などを実施。下取りプログラムでは、iPhoneならスマートフォン購入代金から最大6万4000円を割引。機種変更応援プログラムプラスは、対象機種の購入日から13カ月目以降25カ月目までに新たな機種を購入する場合、最大6万円分のポイントを還元する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス