Qualcommの次世代スマートウォッチ向けチッププラットフォーム「Snapdragon Wear 3100」は、2018年のクリスマスシーズンからGoogleの「WearOS」搭載ウォッチで提供される予定だという。同社が米国時間9月10日、サンフランシスコで開催したイベントで発表した。
GoogleがアップデートしたWearOSソフトウェアとともに、現行のGoogle WearOSスマートウォッチの問題を緩和することを目的としている。主にバッテリ持続時間に関する問題だ。
ほとんどのハイエンドスマートウォッチで、バッテリはせいぜい数日間しか持たない。Qualcommの新チップを搭載しても、標準モードではその状況にあまり変わりはない。しかし、同チップを搭載して、2018年末から2019年を通して発売される一連の新型スマートウォッチには、新しい超低消費電力モードと、スポーツウォッチに特化してバッテリ持続時間を延長する拡張機能が追加される。Fossil Group、Louis Vuitton、Montblancの新型WearOSウォッチに、このチップが最初に搭載される予定だ。
GoogleのWearOSを搭載するスマートウォッチには既に、常時オンのアンビエントの時計モードが装備されているが、そのモードではほとんど機能が使えない。Qualcommの新チップを搭載するウォッチは、常時オンの盤面上で秒針がスムーズに動くとともに、最新情報が表示されて、よりスタイリッシュな外観になる可能性がある。
Kedia氏によると、2019年には、低消費電力モードを活用してフィットネス、心拍数、GPSをより長時間(最大15時間)にわたってトラッキングする、一連の新しいスポーツフィットネスウォッチが登場するという(現行のスマートウォッチでGPSと心拍数トラッキングを使用すると、ハーフマラソンの平均的な完走タイムが経過する前にバッテリを消耗してしまう場合が多い)。バッテリ持続時間が長いこのフィットネスモードにおいて、スマートウォッチの他の機能は無効になる。
Snapdragon 3100を搭載するスマートウォッチの、通常のスマートウォッチモードでのバッテリ持続時間は1.5〜2.5日。標準の時計モードに移行すると、20%の充電で1週間以上持続する。現時点では、その低消費電力の時計モードでは、日時表示以外の機能は使えないが、将来的にはもう少し高機能になる可能性がある。Kedia氏によると、Snapdragon Wear 3100を搭載するウォッチを完全に充電した場合、基本的な時計モードで最大30日間バッテリが持続するという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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