プログラマティック広告のエコシステムは複雑です。多くの専門用語、ベンダー、プラットフォームが溢れていて、誰を(そして何を)信じてよいかよくわかりません。
そこで、そんな不安を解消し、事の真相を探るため、プログラマティック広告に関して広く信じられている最大の”神話”を5つに分類してみました。
かつてはそうでしたが、今は違います。プログラマティック広告は質の悪い売れ残りの在庫を使うもの、という考えはデジタル黎明期の名残です。現状は、全く異なります。
昨今は、信頼できるメディアと強固な関係を結び、広告主企業が高品質なメディアサイトへ安心して広告出稿できる環境を整えています。
プログラマティック広告の世界は、関係者が多く、複雑に思えるかもしれません。プログラマティックのパートナーや個人の動向を追跡するのは困難な場合があります。
リアルタイムで支援を得るのが難しく、人ではなくロボットと取引している気持ちになるかもしれません。実際には、信頼できるパートナーを選べば、問題ありません。
キャンペーンが適切なオーディエンスに本当に見られているのか、どうすれば確認できるでしょう?ブランドの安全性は本当に保証できるのでしょうか?
”信頼”は、プログラマティック広告における生命線です。ブランド・セーフティの専門部門が社内にあり、厳格な第三者認証を受け、そして、広告配信先のマーケットプレイスの質を担保できるパートナーと組むことが、安全性を保証する上で重要です。
RTBはしばしば、網が大きい割にターゲティングが十分できない、十把一絡げの広告配信ソリューションと思われています。多数のオーディエンスにはリーチできても、精緻なターゲティングはできないという神話です。
実際には、プログラマティック広告におけるターゲティングは以前に比べ、大幅に洗練されています。
プログラマティック広告では、キャンペーンに適したプライベート・マーケットプレイスと、洗練されたターゲティングソリューションがあれば、スケールだけでなく、高いキャンペーン効果をもたらし、ブランド好意度や購入意向といったブランドメトリクスを高めることができます。
プログラマティック動画広告では、スケールの大きなキャンペーンを手軽に実行できます。このため、トレーダーや広告主は、しばしばCPM、視聴数、インプレッションといったシンプルなメトリクスにばかりに注目する傾向があります。
リーチ数、ビューアビリティー、視聴完了、視聴中の顔表情、クリック、ブランド好意度、感情反応、検索意向、購入意向、視聴後の行動など、動画キャンペーンで着目すべきKPIは多岐にわたります。
基本的な話ですが、キャンペーンの目的が何で、重視するKPIが何なのかを見定めることは重要です。重要なKPIを評価、分析し、PDCAを回すと、プログラマティック・キャンペーンは成功しビジネスに成果をもたらします。
皆さんのプログラマティック広告への誤解や不安は、払拭されたでしょうか。
2020年までに、デジタル広告の82.5%がプログラマティック取引になると予測されており(出典: eMarketer)、日々目覚ましく発展を遂げています。最新の正しい情報を得、アジャイルな(迅速かつ適応的な)姿勢で取り組まれることをお勧めします。
なお当社では、マーケティングファネルにおける「18の動画KPI」を提唱し、それぞれに対応するソリューションを提供しています。広告主企業のビジネス上、マーケティング上の課題を理解し、動画活用によるビジネスの成功をご支援します。
また、ブランドセーフティの専門チームであるUnrulyX Shieldを、業界の動きに先駆けて2015年に設置。この成果として、当社の業務オペレーションと管理体制は、TAG(米IABの関係機関)による厳しい立ち入り監査を通過して、TAG Tier1の認証を取得。世界最高水準の安全なマーケットプレイスを提供しています。
この記事はビデオリサーチインタラクティブのコラムからの転載です。
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