米電気電子技術者協会(IEEE)が発行するIEEE Spectrumの取材班は5月、興味深い情報を明らかにした。Facebookがどうやら、実験衛星からミリ波の無線信号を地上に送信し、インターネット接続を確立する取り組みを秘密裏に進めているというのだ。
Facebookは今回、WIREDと米CNETに対して、「Athena」と名付けたこの人工衛星が確かに同社のプロジェクトであることを認めた。
Facebookの広報担当者は次のように述べた。「現時点で特定のプロジェクトに関して公開する段階にないが、当社は、次世代ブロードバンドを実現するインフラとして衛星技術が重要になり、インターネット接続が不足している、または皆無である過疎地にもブロードバンド接続を可能にすると考えている」
WIREDは、米情報公開法(The Freedom of Information Act)に基づく請求を利用し、米連邦通信委員会(FCC)から電子メールで情報を入手した。報道によると、このメールには、Facebookが衛星Athenaを2019年初頭にも打ち上げる計画が示されていたという。宇宙空間への打ち上げ計画の基準で考えると、これは相当に早い動きだ。
Athenaが単体で提供するインターネット接続は、実用レベルの広帯域に満たない可能性がある。2月に最初のインターネット衛星を打ち上げたSpaceXや、OneWebのような企業は、文字通り数千基の小型衛星を地球低軌道に打ち上げて、地球全体を取り囲む「衛星群」を編成することにより、地上とのインターネット接続を確立しようとしている。
Facebookは高高度を飛行するドローン「Aquila」からインターネット接続を提供するという壮大な計画を掲げていたが、6月にこのドローンの開発中止を決定した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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