Facebookは米国時間6月26日、地球上のすべての場所にインターネット接続を提供することを目標に開発してきた、大型ドローンの独自開発計画を中止するとブログで発表した。
Facebookは、「Boeing 737」より広い翼幅を持ち、太陽光発電で飛行するドローン「Aquila」から電波を送って、インターネットが安定的に利用できない地域にインターネット環境を提供する計画を掲げていた。
Facebookのエンジニアリングを統括するYael Maguire氏はAquilaの開発中止を伝えるブログのなかで、「HAPS(高高度疑似衛星)の接続に対する、次のエンジニアリングと規制の課題に焦点を絞る絶好のタイミングだと判断した。そこで、Facebook独自の飛行機の設計と製作を中止する。その結果として、英国ブリッジウォーターの施設を閉鎖する」と述べていた。
Aquilaは上空6万フィート(約1万8000メートル)に90日間にわたってとどまり、インターネットにアクセスすることができない世界の38億の人々に、インターネットへのアクセスを与えるという壮大な計画の一翼を担っていたが、必ずしも計画が順調に進んでいたわけではない。事実、2016年にはフロリダ州ケープカナベラルで、アフリカ諸国にインターネットへのアクセスを届ける予定であった同社の衛星が、衛星を運ぶ役目を担うロケット「SpaceX Falcon 9」が爆発したことにより、破壊されてしまったこともあった。
ただし、インターネットへのアクセスを提供する計画自体は立ち消えたわけではないという。現在もAirbus等のパートナーと協力し、HAPS接続技術の開発を続けている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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