Appleは米国時間7月12日、MacBook Proを刷新した。正確には、Touch Bar搭載の13インチと15インチの両モデルのみを第8世代Intel Coreプロセッサへとアップデートしており、Touch Bar非搭載の13インチモデル、MacBookは引き続き第7世代プロセッサが採用されたままとなっている。
新型MacBook Proの注目点は、性能向上とキーボードの改善だ。
13インチモデルはこれまで、デュアルコアのIntel Coreプロセッサを搭載してきたが、新モデルからはクアッドコアのIntel Core i5/i7を搭載し、処理性能も前シリーズから2倍に向上させている。
また15インチモデルでは6コアIntel Core i7/i9を搭載し、こちらもパフォーマンスは70%向上している。またメモリは32Gバイトまで、SSDストレージは4Tバイトまで搭載でき、モバイルビデオ編集マシンとして非常にユニークな選択肢を生み出すことに成功している。
またAppleはウェブサイトで、「キーボードの静粛性向上」をアナウンスしている。
MacBookシリーズに2015年から採用されたバタフライキーボードは、ボディの薄型化を実現した一方で、深さがないことから埃などの影響を受けやすいく、不具合の多さと修理コストが高いことから3件の集団訴訟が起こされてきた。
Appleはすでに、2015年以降のMacBookシリーズについて、購入時から4年間のキーボードの無償修理を発表しているが、今回の新型MacBook Proでも対策がとられていると見てよいだろう。
iFixitの分解のレポートによると、キーボードのメカニズムを覆うシリコン膜が新たに追加されていることが分かっている。これによってメカニズムへの埃の侵入を防ぐほか結果として防音効果が得られたものと考えて良いだろう。
日本における詳しい価格は、以下の記事を参照してほしい。
CPUが最大6コアの新型「MacBook Pro」登場--メモリも最大32Gバイト搭載可能に(7/12) 新型「MacBook Pro」、何が変わった?--主な改良点を写真でチェック(7/13)Appleは同社の役員ページを更新し、3カ月前にGoogleから引き抜いた元AI責任者のJohn Giannandrea氏を「機械学習とAI戦略」として加えた。同氏はSiriと機械学習技術Core MLを統括することが明記されている。
Appleの機械学習環境や人工知能アシスタントSiriは、GoogleやFacebook等の取り組みに比べて遅れていると言われており、Siri搭載のスマートスピーカHomePodの評価も、Siriによって伸び悩んでいる。
その一方でAppleはすでにSiriに対応するアクティブデバイスは10億台の規模に達しており、結果的に他の人工知能アシスタントに比べて大規模となっている。
Appleが大切にするプライバシーの観点、そして10億台規模のデバイスによって利用される観点から、他社が行うような中央集権的な人工知能の運用には向かず、端末で処理するいわゆるエッジコンピューティングの手法を選んで行くことになるとみている。
Giannandrea氏によって、SiriやCoreMLがどのように変化するのか、注目していくべきだ。
グーグルの元AI責任者がアップルの「Siri」を統括へ(7/11) Sonos製スマートスピーカが「AirPlay2」に対応--「Siri」と連携可能に(7/12)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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