「iOS 12」vs「Android P」、新機能を比較--ARや音声アシスタントに注目 - (page 3)

Jessica Dolcourt (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2018年06月13日 07時30分

地図アプリ:Appleの「マップ」と「Googleマップ」

Android Pがリード

 iPhoneの「マップ」アプリはターンバイターン式の経路案内が便利だが、「Googleマップ」はさらに高機能で、必要があればさまざまな情報を重ねて表示することができる。Googleは、地図アプリの今後についても見据えている。初めて訪れた町でもバーチャルなガイドがスマートフォン越しに案内してくれる日が来るかもしれない、というデモを5月に披露しているのだ。

「スマートフォン中毒」への対策

今はどちらとも

 iOS 12にもAndroid Pにも、アプリの表示を目立たなくしてユーザーの注意を引かないようにし、就寝を促す機能がある。また、デバイスを使う時間を管理できる機能を、どちらのプラットフォームも備えている。

iOS 12のポイント:
  • 「Do Not Disturb」で、就寝時にほとんどの通知をオフにできる
  • 「Screen Time」機能で、端末の1週間の使用状況を確認できる
  • ユーザー自身または子どもに対して、任意のアプリの使用を制限できる
Android Pのポイント:
  • 「Wind Down」モードで、就寝時に徐々にグレー表示にして明度を落とす
  • ダッシュボードにアプリの使用頻度を表示する
  • アプリの使用時間に上限を設定でき、制限時間に達するとアプリがグレー表示になる
  • 画面を下にして置くと、おやすみモードに切り替わる

勝者はいずれか

 iOS 12もAndroid Pも最終版ではないので、どちらが優れているかまだ結論は出せない。個人的にどちらが好きとも言えない。最終版の発表を待つことにしよう。ソフトウェアが変更されることはありえるし、AppleもGoogleも、まだ発表していない機能でわれわれを驚かせる可能性もある。

 だが、双方の現状を見る限り、最新ソフトウェアの一部では、Googleの方が勢いがあるように見える。音声アシスタントと、どのスマートフォンにも対応するマルチプレーヤーARだ。

 Appleがこれまでのところ、Siriの大きな弱点を修正しそうにないのは残念に感じる。注目される機能のMemojiアバターが今のところiPhone Xでしか使えない、というのもそうだ。だが、Appleが独自のマルチプレーヤーARを構想しているのは楽しみである。2019年は、AR発展の年になるかもしれない。ナビゲーションジェスチャと、顔認証による安全なロック解除についても、Appleのリードが続いている。

 繰り返すが、AppleもGoogleも最大の目玉機能はまだ出し控えている可能性が高く、ともに相手の様子をうかがいながら、しのぎを削っている状態だ。Android PとiOS 12を搭載するモデルが実際に登場するときには、モバイル界のこの巨人2社が、さらに多くの話題を提供してくれることを期待したい。

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提供:Screenshot by Juan Garzon/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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