Siriは、すでにGoogleアシスタントに後れをとっている。情報のレベルもその示し方も、Googleアシスタントと比べると見劣りがする。5月にGoogleの開発者会議「Google I/O」が開かれてから、Siriの歩みはさらに心もとなく見える。Googleアシスタントは、新しく6種類の音声が加わった。ひと続きの質問や、複数の質問を組み合わせたコマンドにも対応できるようになり、子どもには言葉づかいのマナーを教えられるようになった。
Googleは、Googleアシスタントをさらに人間らしく感じさせる改良も続けており、ユーザーに代わってGoogleアシスタントが別の人間と電話で短い会話をしながら、予約やアポをとってくれる様子も披露されている。
2011年、Appleは「iPhone 4S」でSiriを搭載してモバイル業界を揺るがせた。音声アシスタントの競争ではAppleが勝利を収めるように思われたが、最近では当時の精彩がまったくない。
Appleの「iMessage」アプリは、順調に進化を続けている。例えば、「アニ文字」と「ミー文字」(ユーザーの顔に似せてカスタマイズできるアニ文字)があり、個人間(P2P)決済がある。ビデオ通話「FaceTime」も、iMessageアプリから起動できる。Wi-Fi接続上で他のiMessageユーザーとメッセージを交換できるし、iPhoneと「iPad」と「Mac」のクロスプラットフォームでSMSメッセージを送信できる。
対するAndroid陣営に該当する機能はあるのだろうか。「Googleハングアウト」は用途が限られ、完成度も低い。メッセージアプリ「Androidメッセージ」はスマートフォン専用で、コンピュータ上で使えるアプリやウェブサイトはない(つまり、クロスプラットフォームではない)。「Google Duo」は、スマートフォンに限ればビデオ通話として申し分ないが、デスクトップや、Googleの他のメッセージアプリでは開けない。この点はGoogleハングアウトとAndroidメッセージも同様だ。
iOS 12には、かなりクールなマルチプレーヤー機能が搭載される予定で、iOS 12ユーザー同士が同じ拡張現実(AR)環境で同時に遊ぶことができる。LEGOブロックを一緒に組み立てたり、バーチャルな卓球をしたりするところを想像してほしい。
だが、Googleはさらにその先まで進んでおり、AndroidユーザーとiPhoneユーザーが、どちらのOSを使っていても一緒に遊べる。「Cloud Anchors」という機能で、Android P専用ではないが、Android P搭載の端末でももちろんメリットがある。
Google demos how its AR software (ARCore) can play nice with Apple's ARKit in a virtual world. Here, a Pixel 2 and iPhone 8 Plus play the same AR game #io18 @CNET pic.twitter.com/CZogUImTxL
— Jessica Dolcourt (@jdolcourt) 2018年5月8日
Androidの「フェイスアンロック」は便利さで定評があるが、指紋認証ほど安全性は高くない。顔認証による安全なロック解除と言えば「Face ID」で、こちらはAppleの機能だ。そしてiPhone Xでは、3Dセンサを備えた前面カメラが初めて搭載された。
サムスンの「Galaxy S9」などには虹彩認証によるロック解除が採用されており、安全性は高いと言われているが、サムスンの端末でしか使えない(Microsoftの「Lumia 950」は、サムスンより前に虹彩スキャンを採用している)。
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