何かを浮遊させておく、という行為はそれだけで魅力があるらしく、例えばこれまでも、スマートフォンを浮かべて充電する「OvRcharge」、「Apple Watch」を浮かべて充電する「Lift」、空中浮遊するBluetoothスピーカ「PUMP Air」といったガジェットを紹介した。そのほかにも、地球儀「WLY-GLOBE」、月球儀「MOON」、盆栽「Air Bonsai」などユニークなものもあった。
Appleも空中浮遊に関心があるようで、何らかのアイテムを浮かばせる技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間5月22日に「ELECTROMAGNETIC LEVITATOR」(特許番号「US 9,979,259 B2」)として登録された。出願日は2015年8月27日、公開日は2017年3月2日(公開特許番号「US 2017/0063194 A1」)。
この特許は、磁力によるアイテム浮遊に必要な技術を説明したもの。反発力を生み出す電磁石、アイテムの位置を制御する電磁石、アイテムを回転させる電磁石という3組の電磁石を使って、アイテムを浮かばせる。3組の電磁石は、電流量がコントローラから制御され、発生する磁力が調整される仕組みだ。
単にアイテム浮遊を実現させる技術を説明した特許であり、何を浮かべるのかや、何のために浮かべるのか、といったことには言及していない。Appleは、充電中の「AirPods」が浮く「AirPower」や、浮遊するスマートスピーカ「HomePod」などの開発を考えているのだろうか。
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