ビデオリサーチインタラクティブは5月10日、スマートスピーカーの購入意向状況についての取りまとめを発表した。
今回は、ウェブサイトの接触状況を「所有商品」「ライフスタイル」といった各種プロフィール項目を切り口として集計分析する「WebPAC2」アンケート調査のデータ更新に伴いまとめたもの。調査時期は2017年11月、有効回答数は5682サンプル。
調査によると、今後ほしい商品として、「スマートスピーカー」と回答した割合は全体の9.4%。性別で購入意向率をみると、女性よりも男性の方が購入意向率は高く、40代〜50代男性で相対的に高い傾向を示している。また、居住エリア別では関東地区11.7%、それ以外の地区7.9%と、関東地区居住者の方がスマートスピーカー購入意向率が高い結果となった。
スマートフォンで使用する機能・サービスについてみると、スマートスピーカー購入意向者は、個人全体と比較して音声関連機能の使用率が高い傾向にある。また、「ダウンロード」が35.3%、「オンライン(ストリーミング)」が21.0%と音楽コンテンツの使用率も高く、気軽に音楽を楽しめるツールとして需要があることがわかったという。
なお、「Bluetooth」や「音声入力」のように、スマートスピーカーと相通ずる機能の使用率も高くなっている。「ラジオをパソコンやアプリで聴くことがある」の割合も25.8%(個人全体比+9.2ポイント)と相対的に高い。
スマートスピーカー購入意向者の消費に対する意識の特徴をみると、インターネットへの関与が強く、購入意向があるものや話題のものは日頃からインターネットで情報収集している割合が高い結果となった。また、「自分が気に入れば値段が高くても購入する」など消費意欲の高さも見受けられる。
同社によると、調査は2017年11月のものであり、スマートスピーカーのメディア露出が増加したことにともない、日本におけるスマートスピーカーの普及はまだこれからだとしている。また、音楽や動画などの再生といったエンターテインメント領域、対話型ショッピング、家電と連携したスマートホームなど、同社では、引き続きスマートスピーカー関連のデータに注目するとしている。
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