ライブパートのリズムゲームは、スマホ向けとしてはオーソドックスなシステムであり、初心者向けにもレーン数を少なくしていることもあってか、遊びやすくなっていると感じている。また筆者としては、後ろで行われているアイドルたちのダンスと、譜面やフリックなどの操作入力がシンクロする場面が多く感じられ、心地よくプレイできる。もちろん13人ライブを含むリッチなステージ表現も、見ていて華やかだと感じられる。
配信から1年近く経過していることもあってか、遊びやすさの改善が行われているほか、楽曲数に関しても定期的な追加で十分なバリエーションが出てきているうえ、まだ収録されていないミリオンライブ!関連楽曲も豊富に存在することや、新曲も含めて順次追加していくこと考えれば、数がそろい、遊びがいが出てくるだろう。
遊びやすいと感じられるポイントとして、お仕事やライブチケットの活用による“隙間時間で一気に育成”といったものや、重複カード入手時のレッスンカードやマスターピースの自動変換といった、手間と感じられるところを低減するシステムを導入しているところだ。リズムゲームは手軽にゲーム体験を味わえるジャンルではあるが、繰り返しプレイでは意外と時間を占有してしまう側面もある。また一般的なスマホゲームで、遊びこんでいくうちにアイテム枠や整理の手間も少なからずあるだろう。そこを考えると、手軽かつ続けやすくする意味では大きいものと考える。さらに初期段階ではリッチさゆえの動作の重さやUIに関する試行錯誤も見られたが、現状ではかなり改善されており、画面の遷移もスムーズにいきやすい。
ゲーム体験としてリズムゲームの比重が大きく、そこに目が行きがちでメインのようにも思われるが、あくまでアイドルたちの魅力を感じる一要素であり、根底にあるのはふれあいを通じてアイドルをもっと身近に感じ、プロデュースすることの楽しさだろう。劇場から伝わってくる日常感や、コミュやお仕事、劇場にいるアイドルたちのしぐさや表情など“動き”から伝わってくる情報の多さ、スマートフォンというデバイスの特性がより身近に感じさせるものであると同時に、コンテンツを知る第一歩としても踏み出しやすい内容となっている。
ここまで紹介したように、アイドルたちとのふれあいを通じて魅力を感じやすく、愛着も持ちやすいようになっている。765ミリオンオールスターズのアイドルたちは個性派ぞろいでもあるため、お気に入りを見つけて愛でるような感覚で楽しんでみるのもいいだろう。
筆者がまず気になるアイドルとして挙げるなら、アイドルマスターシリーズ初代作のアーケード版からお気に入りでもある双海亜美・真美の双子姉妹は外せないところだ。元気いっぱいで茶目っ気もある13歳のいたずらっ子。ちなみに姉が真美で、妹が亜美。髪を束ねている方向、そしてその束ねた髪の長さも見分けるポイントとなっている。
また、新たに気になるアイドルとして挙げるなら桜守歌織だろう。歌織は本作から新たに加わったアイドルのひとりで、年齢は23歳。プロデューサーのスカウトによって、戸惑いを見せつつもアイドルの道へ進むことを決心し、39プロジェクトに参加する。
キャッチコピーに「大人エレガントな香り漂う音楽教室のお姉さん」とあるように、音楽講師やコンクールなどでのステージ経験もあるというほど歌に関しては実力派で、メンバーに歌唱指導を行う光景も見られる。礼儀正しさと芯の強さ、それでいて癒しの雰囲気を合わせ持つお姉さん的存在となっている。
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