「Inbox by Gmail」の機能として最初に登場した「Smart Reply」は、受信した電子メールやメッセージに対し、Googleの機械学習を活用して3つの返信文を提案するというものだ。これまでのところ、「Allo」やモバイルアプリの「Gmail」など、Googleのアプリにしか導入されていない。
Googleは現在、時短につながるこのスマート返信機能を人気の高いサードパーティーのメッセージアプリに提供するための、「Reply」という新しいアプリに取り組んでいる。
Replyアプリは、Area 120から生まれたもの。Area 120は、一般ユーザーが試用でき、短期間で繰り返し試作される実験的な製品に取り組むGoogleのグループだ。
Area 120は、Replyアプリの簡単な説明を添えた招待状をテスターらに送付した。Replyアプリは基本的に、Google以外のメッセージアプリや、「Hangouts」などのSmart Reply機能を持たないGoogleアプリに、この機能を追加するものだ。
「Replyにより、Googleで利用したことがあるかもしれないSmart Replyを、自分が最も頻繁に使うチャットアプリの通知に追加することができる」と招待状には記されている。
Area 120によると、Replyは、Hangouts、Allo、「WhatsApp」「Facebook Messenger」「Android Messages」「Skype」「Twitter DM」「Slack」に対応するという。
Replyの試用を希望する場合は、Hangouts、Facebook Messenger、Android Messages、WhatsApp、Skype、Slack、「LINE」、「WeChat」のうちどれを最もよく使用しているか、さらに週1回以上使っているアプリはどれかを回答した上で、登録することができる。
Replyには、運転中に使える「Do Not Disturb」機能がある。スマートフォンをマナーモードにし、メッセージを受信した場合に今はチャットできないと応答する機能だ。
重要なメッセージが届いた場合に、スマートフォンがマナーモードでもユーザーに気付かせるようにする「Don't miss the important stuff」という機能もある。「Vacation responder」機能は、カレンダーをチェックして勤務日でない場合に通知するものだ。
GoogleはTechCrunchに対し、Area 120によるReplyアプリの存在を認めたが、非常に初期の実験段階にあるとコメントした。
「Area 120で取り組んでいる多数のプロジェクトの1つがReplyであり、さまざまなチャットアプリからの通知においてスマートな返信を提案するものだ」とGoogleの広報担当者は述べたという。
「Area 120のその他のすべてのプロジェクトと同様に、非常に初期の実験段階にあるため、現時点で多くの情報は公表できない」(Google)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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