家電見本市のCES 2018が米国時間2018年1月9日に開幕する。米CNETは総力を挙げて取材し、最新の製品イノベーションを求めてラスベガスの会場と、期間限定で設営されるカジノのデモルームを歩き回る予定だ。
CESは世界最大の家電見本市の1つであるだけでなく、近年ではスマートホームデバイスや大型家電製品が、この年に1度のイベントで存在感を増すようになってきている。
CES 2017では、多くの企業が音声アシスタントとの統合を発表した。これを記録した米CNETの「スコアボード」によると、1位になったのは、33件の提携が新たに発表されたAmazonの「Alexa」で、Appleの「Siri」を搭載する「HomeKit」プラットフォームが18件でこれに続いた。3位は10件の「Googleアシスタント」だった。ロボットも多数登場した。そう、ロボットだ。少し気味の悪いものもあれば、実に愛らしいものもあった。いずれにせよ、それらはすべてユーザーの自宅を、よりスマートにするという触れ込みだった。
CES 2018では、スマートホームに関して、何が披露されるのだろうか。はっきりとしたことは言えないが、CES 2017を基に判断すると、CES 2018ではスマートホームが大きな存在感を発揮するだろう。本記事では、CES 2018で期待できそうなスマートホームやスマート家電のトレンドを以下で紹介する。
ここで言う「音声アシスタント」とは、AlexaやHomeKit、Googleアシスタントと競合する新しいAIプラットフォームのことではない(もちろん、そうしたAIプラットフォームが登場する可能性は十分にあるが)。音声アシスタントに関しては、CES 2017と同様のトレンドが見られるのではないか、と筆者は予想している。具体的には、スマートホーム関連の新製品や既存製品にAlexaやHomeKit、Googleアシスタントの音声機能が追加されることが発表されるだろう。
2017年は、Alexaとの統合が大勢を占めたが、2018年は、HomeKitやGoogleアシスタントに関連する発表が増えると筆者はみている。Appleの「HomePod」スマートスピーカは2017年のホリデーシーズンには間に合わなかったかもしれないが、それでも、サードパーティーのデバイスメーカーがSiriのサポートを拡大する流れは止まらないだろう。
このところ、美容やファッションに関連するスマートデバイスが増加している傾向も見られる。Simplehumanは、ユーザーが1日を自然光の中で過ごすのか、それとも蛍光灯の下で過ごすのかなどによって照明を調節し、顔の見え方を最適化するスマートミラー「Sensor Mirror」を数種類販売している。
CES 2017では、「Kerastase Hair Coach」と呼ばれるスマートヘアブラシが展示された。この製品の狙いは、ユーザーが髪にブラシをかけているときに内蔵センサでデータを収集し、関連するヘアケアについてのアドバイスなどを提供することだ。ほかにも、2017年には米国でMAC Cosmeticsのメーキャップストアが一部にARミラーを導入し、来店者はさまざまな製品を実際に顔に付けることなく、「試せる」ようになった。そして、Amazonの風変わりな「Echo Look」カメラが米国で発売された。このカメラはユーザーの服装を判定し、何を着るべきかを提案する。新しいEcho Lookのアップデートで、ほかのユーザーにファッションアドバイスを求めることも可能になった。
CES 2018では、これらのカテゴリの新製品がいくつか発表されるはずだ。
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