CES 2017で、われわれは多くのロボットを目にした。ロボットに対する関心は2018年になっても続く可能性が高い。ただし、これまでに登場したスマートホームボットは当たり外れが大きいという傾向が強かった。「Jibo」は可愛らしい感じだが、できることはあまり多くない。動きについても、ヘッド部分を回転させたり、傾けたりするほか、土台の部分は動かずに、上部の部分だけくねくねと動くダンスができるだけだ(確かに愛らしくはあるが)。価格も899ドル(約10万2000円)と高価である。パナソニックはIFA 2017で、ユーザーに冷えた酒を運んできてくれる自律走行型冷蔵庫ロボットを披露した。
Mayfield Roboticsの「Kuri」など、ほかのロボットは実際に動き回ることが可能で、顔も認識できると宣伝されているが、われわれはまだそれらのロボットを試す機会を得ていない。1月のCES 2018で新しいアシスタントロボットを見るのが楽しみだ。
顔スキャン技術は新しいものではない。この技術は、防犯カメラ「Netatmo Welcome」やMicrosoftの「Kinect」(同社はこの製品の生産を既に終了している)など、多くのコンシューマー製品で既に実用化されている。しかし、近年の機械学習の進歩によって、「iPhone X」からNestの防犯カメラ「IQ」シリーズおよびドアベル「Hello」まで、より多くのデバイスに顔認識技術を搭載することが可能になった。
さらに、人間とそれ以外を識別する「パーソンアラート」をサポートする家庭用防犯カメラも増加している。パーソンアラートは人物を特定することはできないが、人間と近所のネコを区別して、それに関する通知をユーザーに送信することはできるはずである。CES 2018では、より多くのメーカーが顔認識(または、パーソンアラート)を機能の1つとして導入すると筆者はみている。
冷蔵庫や食器洗い機などの大型家電にスマート機能を内蔵する製品も、少し前から存在する。ただし、実際に利便性を提供することに成功している製品は、ほとんどない。この分野に関しては、CES 2018で、音声アシスタントの統合以上に大きな動きは見られないのではないか、と筆者は考えている。しかし、The Kitchen and Bath Industry ShowがCES 2018と同じ週に開催されるので、米CNETは両方の見本市を取材して、家電製品に関するニュースをお伝えする予定だ。ひょっとしたら、いくつかのスマート家電が発表されるかもしれない。
CES 2018でこれらの予想が現実になるかどうか確認したい人は、今後のCES関連の記事をチェックしていただきたい。われわれは1月上旬より、最新ニュースを見本市会場からお伝えする予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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