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データを極めた異色の不動産テック「ターミナル」--リスクとコストを減らす技術 - (page 3)

加納恵 (編集部)2017年12月25日 15時43分
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大事なのは不動産情報を1分の1にできる技術力

――不動産テックというと、不動産事業者が抱えるあいまいな困り事をテクノロジによって解決していくという構図になりがちですが、御社のサービスは、明確な困りごとを解決できるソリューションですね。

 ソリューションの販売先が不動産業界に固定されていないところは、私たちのユニークなところだと思っています。

 ターミナルは、不動産事業者からのデータ提供でデータベースを構築するため、不動産事業者の方と連携させていただく機会が多いです。お客様というよりもパートナーに近いですね。

――ソリューションを販売して、業務効率化やマーケティング支援などから販売量を上げるよりも、損失金額を抑えるという点でほかの不動産テックとはスタンスが異なりますね。

 そうですね。私たちのソリューションは、アンチウイルスソフトに近いと思ってます。ゲートウェイ型などもありますし、過去は愉快犯、現在は金銭目的、被害を事前に自らが防ぐ時代になり、ご導入いただければ、事業者や消費者の方に安心を与えられることを目指しています。


「一番の強みと考えているのはデータの精度。約1分の10存在するネット上の住所データを1分の1になるまで情報精査ロジックを磨いています」
――そうした独自のスタンスがターミナルの強みでしょうか。

 スタンスもそうですが、一番の強みと考えているのはデータの精度です。不動産情報は数もさることながら、住所のデータを正確に取得することが第一ですが、これが意外と難しい。なぜなら「1丁目」という表記ひとつとっても、1が漢字だったり、数字だったりしますし、全角か半角かでも同一データとはみなされません。さらに漢字と記号などの、丁目、番地、号で記入しているのか、単なるハイフンで記入していくのかでも、違います。

 テクノロジの観点から言えば、データは1分の1にして初めて役立ちますが、ネット上の住所は1分の10以上のパターンが存在するが、これを独自ロジックで1分の1にしています。

 1分の1にする独自ロジックは、不動産事業者の実務や実データをもとに、とにかくトライアンドエラーを繰り返して実現したもので、1つの情報でも、他社と比較し質の高いデータです。ここにはたどり着くまで2年ちかくの月日を費やしました。

――今後の展開について教えてください。

 今後は、この情報を不動産テック企業や不動産事業者が簡易的に利用できる仕組みの提供を計画しています。ターミナルが提供する仕組みによって不動産業界全体のイメージ改善と取引額増加を支援しつつ、不動産情報の質を総体的にあげていきたいですね。

インタビュアー

赤木正幸

リマールエステート 代表取締役社長CEO

森ビルJリートの投資開発部長として不動産売買とIR業務を統括するとともに、地方拠点JリートのIPOに参画。再生エネ業界においては、太陽光パネルメーカーCFOや三菱商事合弁の太陽光発電運用会社の代表取締役社長CEOを歴任。政治学修士、経営学修士、コロンビア大学とニューヨーク大学にて客員研究員。

 

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