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残業時間の減少で変化する「人材の長期育成」と影響が見られない「社員の士気」

佐藤和也 (編集部)2017年10月22日 09時00分
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 ヴォーカーズは、「10万人の社員クチコミによる『働き方改革』検証」と題した調査結果を10月19日付で公表した。

 調査は、同社が運営するサイト「Vorkers」に投稿された回答時現職の社員による残業時間10万3136件(集計期間は2014年1月~2017年10月)ならびに、2014年と2017年に同サイトへ投稿された会社評価レポート1万2104件をもとに集計したもの。なおVorkersが取得している残業時間は、企業が計測している残業時間ではなく、社員自身が認識している残業時間となるため、サービス残業が含まれたものとなっている。

 月間の平均残業時間については、2017年が32時間。2014年以降は継続して減少傾向が続き、2014年の44時間と比較すると月間12時間の減少となっている。

平均残業時間推移
平均残業時間推移

 残業時間が減少し始めた2014年から2017年の間に、「10時間以上残業が削減できた企業」と「残業が削減されなかった企業」における、残業時間削減による就業環境の変化も比較。「人材の長期育成」の指標においては、10時間以上削減できた企業が6.2%で、削減できなかった企業が1.6%と、評価の上昇率に大きく差が見られる結果となった。これについて同社では、長時間労働の是正により、社員の会社に対する「長く働いていける」という感覚を高めたことが評価につながったものと分析している。

残業時間削減による就業環境の変化(全体)
残業時間削減による就業環境の変化(全体)

 さらに女性からの評価に絞った場合、人材の長期育成に加えて「風通しの良さ」でも大きく差が出る結果となった。社内の風通しと長く働いていけるという感覚においては、10時間以上の残業時間削減が女性に与える影響の大きさが伺えるとしている。

残業時間削減による就業環境の変化(女性)
残業時間削減による就業環境の変化(女性)

 また、残業時間の減少によって、人材の長期育成と風通しの良さについてはポジティブな変化がみられたという一方で、やる気を示す「社員の士気」においては明確な影響が見られず、単に残業を減らすだけでは、社員のモチベーションアップにはつながらないことが伺えるとまとめている。

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