Acerと同様、HPのヘッドセットも現在、Microsoftからデベロッパーエディションが提供されているが、価格はAcerより30ドル割高の329ドルだ。HPによると、価格が高いのは、フィット感を簡単に調節するためのヘッドストラップのノブなど、設計面でいくつか手を加えているためだという。ヘッドストラップのパッドもAcerのヘッドセットより多く設置している。さらに、装着者の鼻にのるヘッドセットの切り取り部分もAcerのものより大きい、とHPは主張している。一般ユーザー向けの販売も既に開始されており、価格はコントローラ付きで449ドルだ(日本価格は税抜5万9800円)。
Lenovoがヘッドセット市場に投入した製品は、おそらく重役用会議室での使用に最も適した外観だろう。Lenovo Explorerのデザインや機能セットはほかのヘッドセットと同じだ。ただし、嬉しい追加機能が1つある。Lenovoは独自のエンターテインメントハブを通して、同ヘッドセットで利用できる独自のアプリ群を提供する。Lenovo Explorerは米国で既に販売が開始されており、価格はモーションコントローラ付きで399ドルだ。
サムスンはほかのWMRヘッドセットのスペックを飛び越えて、1440×1600ピクセル解像度の3.5インチAMOLEDデュアルディスプレイを採用した。さらに、高品質なAKG製ヘッドホンを内蔵しており、360度のサラウンドサウンドを提供する。そのため、本記事で紹介したほかのヘッドセットのように、ユーザー側でヘッドホンを別途用意する必要はない。ただし、わずかな代償もある。具体的には、バイザーを目の前から持ち上げることができない。さらに、Odysseyはコントローラと2本のゲーム付きで499.99ドルとほかの製品より高価である。米国では11月10日に出荷予定だ。
必要になる場合もある。WMRヘッドセットの大きな利点は、ヘッドセットを駆動させるために、超高性能のPCを必ずしも必要とはしないことだ。Microsoftによると、統合グラフィックスを搭載し、WMRヘッドセットを60fpsで駆動するWMRデスクトップおよびノートPC(「Windows Mixed Reality PC」)が499ドルから購入可能になるという。一方、ディスクリートグラフィックスを備える「Windows Mixed Reality Ultra PC」の場合は90fpsでの駆動が可能だ。ユーザーはMicrosoftが提供しているアプリを利用して、自分のPCがWMRに対応しているかどうかを確認できる。
ヘッドセットを別にすると、体験したいゲームやコンテンツの負荷が高ければ高いほど、より強力で、より高価なPCが必要になる。HPはデベロッパーエディションのヘッドセットの推奨システム要件リストを公開しているので、ヘッドセットを最大限に活用するのに必要なコンポーネントを調べたい人は、参考にしてほしい。それから、絶対に必要なものが1つある。Windows 10 Fall Creators Updateだ。
まず、複合現実のユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)アプリ2万本をすべて利用できるようになる。基本的に、ヘッドセットはユーザーの顔に装着されたモニタのように機能する。繰り返しになるが、360度動画(ついでに普通の映画も)の視聴などでヘッドセットを使用するのに、ハイエンドのコンポーネントを搭載するPCが必ずしも必要でないのは、そのためである。
WMRヘッドセットで「HoloLens」アプリを利用することもできる。Microsoftは、『Halo』を複合現実で体験できるようにするため、343 Industriesと協力していることも明らかにしている。ゲーミング企業のSteamもWindows Mixed Realityハードウェアをサポートする予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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