Dellが350ドルの「Windows Mixed Reality」ヘッドセット「Dell Visor」を発表した。
DellはVisorでVRヘッドセット市場への参入を果たし、AcerやLenovo、HPに仲間入りすることになる。これらの先行企業は、「Oculus Rift」や「HTC Vive」より大幅に低価格のヘッドセットを既に発表済みだ。
Dell Visorの価格は、ヘッドセット単体で349.99ドル、ヘッドセットとモーションコントローラのセットだと449.99ドルだ。コントローラは99.99ドルで別売りもされる。
HTC ViveやOculus Riftと異なり、Dell VisorなどのWindows Mixed Realityヘッドセットは壁にセンサを取り付けなくても使用可能だ。これは、ヘッドセットに内蔵されたインサイドアウトトラッキングセンサのおかげである。
Visorは2つの1440×1440ピクセル解像度ディスプレイ(両目に1つずつ)を通して、360度の画面を表示する。リフレッシュレートは90Hzだ。
Dellは現地時間9月1日にベルリンで開幕する「IFA 2017」カンファレンスを前に、Visorを発表した。
Visorは、ヘッドバンド後部のサムホイールで調節可能で、さまざまな大きさの頭部に快適にフィットする。前面にヒンジがあるので、休憩中にビューアを持ち上げることができる。左側のクリップはケーブルをまとめる役割を果たす。ほかのWindows Mixed Realityヘッドセットと同様、VisorはHDMIケーブルでPCと接続する必要がある。
MicrosoftはMixed Realityヘッドセット群の手ごろな価格を宣伝しているが、HTCは先頃、Viveヘッドセットの価格を599ドルに値下げした。Oculus Riftの価格も499ドルに値下げされている。
消費者が魅力を感じるかどうかは、モーションコントローラにかかっている。Microsoftによると、HP、Lenovo、Dell、Acerが2017年のホリデーシーズンにヘッドセットとモーションコントローラの同梱製品を発売する予定だという(価格は399ドルからとなる予定)。
Microsoftによると、PCパートナー各社もそれぞれ異なる複合現実(MR)体験を提供する2種類のPCを発売する予定だという。
「Windows Mixed Reality PC」には、統合グラフィックスを搭載するノートPCとデスクトップが含まれ、これらのPCに接続されたヘッドセットは60fpsで動作する。一方、「Windows Mixed Reality Ultra PC」はディスクリートグラフィックスを搭載し、ヘッドセットは90fpsで動作する。
Microsoftは、「Steam」コンテンツがWindows Mixed Realityヘッドセットで利用可能になることも発表したが、詳細は明かさなかった。同社は多数の新しいコンテンツパートナーを発表したほか、「Halo」シリーズのMRコンテンツを開発中であることも明かした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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