電通は9月20日、AIを使った広告コピー生成システム「AICO(アイコ/AI Copy Writer)」のベータ版を開発したと発表した。
AIによる広告コピーの生成が実現することで、TPOに合わせてリアルタイムにメッセージを変化させることができ、ウェブ広告や屋外・交通広告などでよりパーソナライズした次世代型の広告配信が可能になるという。
同社は次世代型広告に関する研究を5年ほど前から実施しており、その中で広告コピーの良し悪しによって広告効果がどのように変化するかを評価している。その研究をさらに発展させ、静岡大学情報学部の狩野研究室(狩野芳伸准教授)との共同開発により、今回のシステム開発に至ったという。
また、同社と狩野研究室では、双方の知見・ノウハウ・データを組み合わせることで、2016年に「人工知能が書いたキャッチコピーによる新聞広告」を出稿。その広告では、実際に広告制作の実務に携わっている同社のコピーライターがAIの学習をサポートすることで、より人間に近いコピーの生成を可能にしている。
今後、電通では発展的に研究開発を進め、より具体的な広告効果が期待できる広告生成の実用化を目指す。また、AIとクリエーターの協業による、これまでにない新たな広告手法の研究・開発を進めていくという。
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