8月1日〜8月7日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
Appleは米国時間8月1日に、2017年第3四半期決算を発表した。売上高は前年同期比7%増、1株あたりの利益は大幅に上昇し、前年同期比17%増を記録した。
今回の決算のハイライトは、iPhoneの販売が新モデル発表直前にもかかわらず上向いたこと、そしてiPadの販売台数が上昇に転じたことの2点だ。サービス部門の好調さも堅持している点は、ここ数年変わらない傾向だ。
iPhoneは4100万台を販売し、アナリストの予測を上回る結果となった。Appleの売上高のうち55%から69%を占めるiPhoneの販売が好調であることは、投資家にとって好材料となる。特に第3四半期は例年、新モデル前で販売が低迷する時期で、2017年に入ってからiPhoneの販売台数が前年同期比割れの場面も見られていたことから、安心感が広がったのではないか、と考えられる。
ただ、平均販売価格はアナリストの予想を下回る606ドル程度に留まった。これは、2017年3月に記憶容量を倍増したiPhone SEなどの廉価モデルが米国や欧州、そしてアジア太平洋地域で人気を博しているからかもしれない。
またiPadは13四半期ぶりの上昇に転じ、1140万台を販売。前年同期比15%増となった。売上高は前年同期比2%増であったことから、iPad Proなどの高付加価値モデルではなく、2017年3月に発売した329ドルの第5世代iPadが立役者になっていることがわかる。
アップル、次期「iPhone」発表前でも決算好調--「iPad」ついに回復(8/2)例年通りであれば、9月後半の金曜日に新型iPhoneを発売し、1週間ほどの販売が第4四半期決算に含まれるようにするはずだ。その場合、2017年の発売日は9月22日金曜日となり、その前週9月15日から予約が始まる、と予測できる。となると、iPhoneの発表は15日の週の前半となるだろう。語呂合わせとしてはiPhone 8にちなんで9月8日がいいかもしれない。
そんなiPhone 8については、新たなファクターが追加されるという。ワイヤレス充電やホームボタンの廃止、有機ELディスプレイによる非常に狭い額縁の実現、3D顔面認証などが盛りこまれることが期待できる。一方で、それまでお気に入りだったiPhoneの要素が失われる可能性もあるかもしれない。
また、iPhoneとともにリリースされる他の製品としてApple Watch Series 3についても期待が集まる。次の発展は単体でのLTE通信であり、この点はAndroid Wearではすでに2016年のバージョンでサポートしているものだ。
次期「iPhone」は顔認証に対応?--「HomePod」のファームウェアから推察(8/1)Appleは7月に、中国市場を担当する副社長のポストを新設し、またデータセンターを中国国内に置くなど、中国市場との対話、当局の動向に対して、非常に敏感に察知し、また素早く対策を取っている。これもスーパーサイクルと指摘されるiPhone 8の発売をスムーズに迎え、業績の山を作るための努力にほかならない。
その一方でAppleに対しては、特に中国のサイバーセキュリティに関して、「検閲強化」に加担しているとの声も聞かれるようになってきた。中国国内のデータセンター設置や、Appleが先週行ったVPNアプリの削除は、中国のネット検閲を助けているという見方をせざるを得ない。
これに対して2017年第3四半期決算でTim Cook CEOが説明をし、事業を展開している国の法律に従う、との基本的な考え方を述べた。ただ、アプリの削除は本意ではない点、そして将来制限が緩和されることに期待する点にも言及した。
アップルの中国でのVPNアプリ削除、クックCEOが説明(8/2)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス