AppleとQualcommの間で続く果てしない法廷闘争で、また新たな訴訟が起こされた。
今回の訴訟は、Appleの「iPhone」や「iPad」の製造パートナーであるFoxconn、Pegatron Corporation、Wistron Corporation、Compal Electronicsの4社が、Qualcommを相手取って起こしたものだ。4社は、Qualcommが米反トラスト法の中心を占める、いわゆるシャーマン法の2つの条項に違反したと主張している。
この訴えは、Qualcommが5月に4社を相手取って起こした訴訟に対抗したものだ。Qualcommは5月の時点で、この4社がライセンス契約に違反し、Appleの指示に従って特許使用料の支払いを保留していると主張していた。
4社の弁護士を務めるTheodore J. Boutrous氏はReutersの取材に対し、「Qualcommは、われわれの依頼人に対して起こした訴訟の目的が、Appleについて批判し、Appleと提携していることに関して依頼人に罰を与えるためであることを公に認めた」と声明で述べ、「4社は自らも訴訟を起こしてQualcommに対抗することにした」と続けた。
AppleとQualcommの法廷闘争が始まったのは1月のことだ。Appleはこの時、半導体大手のQualcommがチップの料金を過大に請求した上、契約に定められた10億ドル近くにのぼるリベートの支払いを保留しているとして訴えを起こした。
Appleはこの訴状の中で、韓国の規制当局がQualcommの独占的慣行に対して行っていた調査を妨害するよう、QualcommがAppleに「強要しようとした」として、同社を非難した。さらに、Qualcommが「不正なライセンスモデル」を構築して過剰な特許使用料を要求していると主張した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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