Qualcommは米国時間1月25日、2017会計年度第1四半期決算(2016年12月25日締め)を発表した。この日の株式市場の終了後に明らかになった数字は、明暗入り交じるものとなった。
発表によると、第1四半期の純利益は7億ドル(1株あたり46セント)。非GAAPベースの利益は1株あたり1.19セント、売上高は60億ドルだった。アナリストらは利益を1株あたり1.18セント、売上高を61億2000万ドルと予想していた。
ただし、今回の決算発表は、Qualcommの主要な収益源の1つが先行き不透明な状態で行われることになった。Appleが中国でもQualcommを提訴したためだ。
Appleは20日に米国の裁判所に提出した訴状の中で、Qualcommが韓国の規制当局の調査にAppleが協力したことへの報復として、Appleに対する10億ドル近い契約上の支払いを保留していると主張している。
この訴状には、自社の独占力を用いた商慣行に関する調査を妨害するよう、QualcommがAppleに「強要しようとした」とも記されている。さらに、Qualcommが「不正なライセンスモデル」を構築し、過剰なロイヤルティを要求しているとの主張もある。
一方、Qualcommの法務顧問Don Rosenberg氏は25日の決算発表前に声明を発表し、Appleが「Qualcommのテクノロジをより安価で利用する」手段として訴訟を利用していると述べ、Appleの主張をはねつけた。
Qualcommは第1四半期の売上高について、韓国公正取引委員会(KTFC)による調査に関連して発生した8億6800万ドルの費用計上の影響を受けたと述べている。
第1四半期決算結果のその他の数字は以下の通りだ。
Qualcommは第2四半期の見通しについて、非GAAPベースの1株あたり利益が1.15~1.25ドル、売上高を55億~63億ドルの範囲と予想している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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