Qualcommは、Appleから口止めの働きかけがあったと主張している。一部の「iPhone 7」モデルに搭載されているより低速なIntel製チップに合わせて、Qualcomm製LTEチップが意図的に性能を抑えられたことを明かさないよう強要されたというのだ。
この申し立ては、Appleが1月にQualcommを提訴したのを受けて、Qualcommが米国時間4月10日に起こした反訴の一部だ。Appleは先の訴訟で、未払いのロイヤルティと反競争的なライセンス料を主張して、10億ドルの損害賠償を求めている。
Appleは、同社が韓国公正取引委員会(KTFC)に協力したことへの報復措置として、Qualcommがライセンス料の支払いを保留しているとして批判した。KTFCは2016年12月、独占禁止法違反を理由に、Qualcommに8億5300万ドルの罰金を科した。
今回の反訴におけるQualcommの申し立ての中には、AppleがFRAND(公平、合理的、かつ非差別的)の条件に基づく3Gおよび4G標準必須特許(SEP)をめぐって誠実な交渉を行わなかった、との記述もある。
Qualcommは、AppleがQualcommとの合意に違反し、合意の特性を歪めることで、各国の規制当局によるQualcommへの攻撃を促したほか、「iPhone」の契約メーカー各社がロイヤルティの支払いを保留するよう仕向けたとも主張している。
Qualcommの主張によると、同社はさらにAppleから、Qualcomm製品を搭載したiPhoneの性能が低く抑えられていることを明かさないよう強要されたという。これについては2016年、若干の論争が起こった。Verizon版iPhone 7はAT&T版iPhone 7より速くデータをダウンロードできるはずだが、テストではそうならなかったからだ。
Verizon版iPhoneはQualcommの「X12」モデムを採用しており、下り速度は最大600Mbpsだ。一方、AT&T版iPhoneはIntelのモデムを採用しており、下り速度は最大450Mbpsだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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