さまざまな業界にわたる人工知能(AI)の経済効果を評価するAccentureのレポートが公開された。
このレポートでは、AIによって、先進12カ国における16の業界で約14兆ドルの粗付加価値(GVA)が生み出される可能性があるとしている。
Accentureの研究チームは、Frontier Economicsとともにこのレポートを作成した。AIを経済に組み込むことで、経済成長率を加重平均でベースラインから約1.7ポイント上昇させられる可能性があるという。
業界別では、AIの効果を加味した2035年までの成長率は情報・通信分野で4.8%と最も高く、製造の4.4%、金融サービスの4.3%がそれに続く。
教育や公共サービスなど、すべての業界でAIによって成長率が上昇するとされている。
多くの場合において、AIは人間の労働力を拡大し、製造業においては、信頼性の向上とダウンタイムの削減によって利益が向上する。
AccentureはAI活用の戦略として、最高幹部レベルでのAIの採用、サプライチェーンとHR部門におけるAI担当幹部の追加、透明性、クラウドソーシング、自動化を超えた取り組み、アルゴリズムによる利益の測定などを挙げている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」