6月13日〜6月19日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
AppleはWWDC 2017で、スマートスピーカ「HomePod」を披露した。米国、英国、オーストラリアの英語圏3カ国で12月から発売予定で、米国では349ドルで販売される。
このHomePodに関して、先週のCNETではさまざまな記事が配信されているが、やはり注目は、この製品が成功するかどうか、だ。
HomePodに関する購入意向調査が行われたが、初期の調査における問題点は「価格」だった。
スマートスピーカとして比較すると、Amazonは50ドルから229ドルのレンジ、Googleも129ドルという価格で、製品を既に販売している。これらの製品の価格と比較すると、HomePodは「非常に高い」金額を支払わなければならないことになる。
調査によると、スマートスピーカ購入者の3割が価格を重視するとしており、音声認識の精度の14%の2倍に上ることが分かっている。ただ、こうした調査結果が、Appleの戦略の根拠にもなっている。
AppleはHomePodについて、スマートスピーカという色を打ち出すよりは、ホームスピーカという紹介をした。音声認識精度に対する重要度が低いということは、スマートスピーカの目的がAIアシスタントではない、という現在の状況を見抜いた結果とみられる。
HomePodは、7つのツイータ、豊かな低音を発するウーハを備え、お世辞にも「良い音」とは言えない既存のスマートスピーカとは一線を画す音質を実現するとみられる。もちろんSiriを搭載しているが、まずは家の中でのHomePodのきちんとした役割を確立することを優先したのだ。まだ12月のリリースまで時間があり、市場の状況に変化が生じることは十分に考えられる。また12月というタイミングを示したことは、スマートスピーカ市場に対して一定の「Apple待ち」の状況を作り出したことにもなり、ますます各社の取り組みが活発化することが考えられる。
スマートスピーカは安全か--「HomePod」「Echo」「Google Home」を比較(6/14)
アップル「HomePod」に逆風?--スマートスピーカ購入者は価格を最重視(6/15)
アップル「HomePod」の魅力、AIよりも音楽を強調する理由--クックCEO(6/16)
これまで明言が避けられてきたものの、人材の登用や当局への許認可申請などから、その取り組みについて伝えられてきたAppleの自動運転プロジェクト。
すでに米国では、カリフォルニア州内で、Appleの電気自動車プロジェクトに関わる車両の運転風景が目撃されており、その方向性についても明らかになりつつある。
そんな中、AppleのCEO、Tim Cook氏は、「すべてのAIプロジェクトの根源として、これをとらえている」と自動運転プロジェクトに関して発言をしたことで、注目が集まった。
Appleは、TeslaやGoogleのように、自動運転の電気自動車そのものを開発するのではなく、自動車メーカーに販売できるシステムの開発に取り組んでいるとみられる。一時は自動車そのものを開発する方向へと動いていたこともあったが、その後方針転換が行われ、現在のプロジェクトに向かっている。
アップルの「極秘」自動運転プロジェクト、クックCEOがついに発言(6/14)
Appleが新しいiOS 11を披露したことで、iPhone、Android双方のモバイルOSの2017年版が出揃ったことになる。iOS 11はより洗練されたデザインとインターフェースを備えながら、個人間送金、QRコードのサポート、AR、機械学習といった新しいテクノロジに対応する。
他方Android Oでは、Googleアシスタントをベースとした実用的なAR提案である「Google Lens」や、スタンドアロンのVRデバイスの実現など、iOSを先行して取り組んでいるテクノロジの充実が目立った。
Appleは秋に、新型iPhoneをリリースするとみられており、iOS 11もこの時期に配信される予定だ。この新型iPhoneのための機能は、今回のWWDC 2017では示されていないとみられており、まだまだ判断するには時期尚早だ。
「iOS 11」vs「Android O」、新OSはどっちが勝つか?(6/13)
東芝の半導体事業、アップルとデルも買収案に参加へ(6/13)
グーグル、元アップルのチップ開発者を雇用--「Pixel」向け独自チップ開発か(6/14)
グーグル、世界ブランド価値ランキングで首位--2年連続アップル超え(6/15)
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