Appleのセットトップボックス「Apple TV」は、Amazonの公式なビデオアプリに何年も未対応だったが、ようやく踏ん切りをつけた。
Appleは米国時間6月5日、人気の高い「Amazonビデオ」の公式アプリ「Prime Video」が、2017年中にApple TVで利用可能になることを認めた。
今回の発表は、年次開発者会議「Worldwide Developers Conference」(WWDC)の基調講演において、Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏が軽く触れるにとどまった。米CNETは詳細について問い合わせたが、Appleからは情報が得られなかった。
Apple TVにはこれまで、Amazonのビデオをストリーミングできるアプリがなかった。Appleの「iPhone」や「iPad」ではAmazonのビデオを視聴できるが、使えるAmazonのビデオアプリは機能が限定されたバージョンで、映画やテレビ番組を購入できない。今後リリースされるApple TVのビデオアプリでは購入が可能かどうか、今のところ不明だ。
Amazonは、Apple TVの発売直後にApple TVとGoogleの「Chromecast」の販売を停止した。Amazonは、「Prime Video」サービスに関連する変更だと説明していた。Prime Videoは、AppleやGoogleの機器上では簡単には利用できなかったからだ。
現在、テレビ番組や映画を購入したりレンタルしたりしてApple TVで視聴するには、Appleの「iTunes」サービスを利用するしかない。ライバルのRokuは、2011年からAmazonのアプリに対応するデバイスを販売してきた。Apple TVに関する米CNETのレビューは、「短所」の項目でAmazonに未対応な点を挙げていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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