10.5インチ「iPad Pro」レビュー(後編)--処理スピード向上を実感、不満点も

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2017年06月21日 07時30分
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 前編に続き、10.5インチ「iPad Pro」のレビューの後編をお届けする。

「A10X」チップで大幅に高速化

 新しい「iPad Pro」に搭載された強化型のプロセッサA10Xは確かに速いが、例によって、登場したばかりのシステムの処理速度を確かめるには、ベンチマークを比較することになる。

 やはり本当に速い。「Geekbench 4」マルチコアテストでは、iPad Proの前モデルより91%速く、2017年春にリリースされた「iPad」より117%速いという結果だった。「Core i5」搭載のMicrosoftの「Surface Pro 4」と比べても35%高速だ(新しい「Surface Pro」との比較テストは実機が手に入り次第実施する)。米CNETによるテストでは、これまでで最速の部類に入るタブレットという結果になった。

 リフレッシュレートが上がったディスプレイもあわせると、全体として素晴らしい操作感だ。しかし、動力不足のエンジンという感じもする。日常的な場面で何に使えばこの性能を生かせるのか、なかなか思いつかなかった。おそらくは、「iOS 11」でさらに進化するマルチタスキング機能によって活用され、もっといろいろなことが可能になるのだろう。

その他

  • iPadを使った写真や動画の撮影を重視する人は、カメラ機能に満足するだろう。背面カメラは12メガピクセルで「True Tone」フラッシュ機能を搭載し、前面カメラは7メガピクセルだ。実のところ、基本的には「iPhone 7」のカメラと同じであり、光学式手ぶれ補正や4K動画撮影まで同等になった。
  • カメラ機能が過剰だと思うかもしれないが、これはクリエイティブ系のプロフェッショナル向けのデバイスだ。前面カメラの向上は、「FaceTime」や「Skype」などのビデオチャットアプリを使う人には歓迎されるだろう。スタジオ業務や、文書のスキャンをこなすときを考えれば、背面カメラにも同じことが言える。
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    「iPhone 7」と同性能のカメラを搭載する。
    提供:Sarah Tew/CNET
  • オンスクリーンキーボードが大きくなったので、入力が少し楽になる(ただし、筆者は9.7インチのオンスクリーンキーボードでも問題なかった)。
  • 「Touch ID」ボタンの反応が、わずかながら高速になった。
  • バッテリ持続時間の公称値は10時間。実際に日常的な用途に使ってみたところ、優に1日は持ち、2016年モデルの9.7インチiPad Proを超えると感じた。バッテリのベンチマークは引き続き実施するつもりだが、A10Xプロセッサと「ProMotion」ディスプレイでは出力が調節されるので、日常的なブラウジングにおける実際の使用可能時間には、ばらつきが生じるかもしれない。
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      提供:Sarah Tew/CNET

      アクセサリのさらなる充実を求む

       筆者がiPadライフで長らく感じていて、対処が必要なはずだが、一向に改善されていない問題が1つある。初代iPad Proが登場してから約2年間、アクセサリが変わっていないということだ。iPad Proではキーボードの取り付けや「Apple Pencil」の利用が可能だが、それしかない。

       iPad Proのキーボードには、いまだにトラックパッドのオプションがない。筆者は長らくトラックパッドを欲しているが、それには理由がある。編集が簡単にできないからだ。iOSでタッチスクリーンを使ったソフトウェアソリューションが発明されれば、喜んで利用するのだが、まだお目にかかったことがない(オンスクリーンキーボードだと場所をとりすぎるので、同じようにはいかない)。

       iPad Proは側面に磁石式の「Smart Connector」を備えているが、それを使うのは現行のキーボードだけだ。トラックパッド付きのもっと大きなキーボードが出ないものだろうか。あるいは、SDスロット内蔵のものでもいい。そうすれば、「Lightning」ポートから飛び出す形でアダプタを付ける必要がなくなる。Smart Connectorでサポートできるなら、Appleにはここでもっと創造性を発揮してもらいたい。Smart Connectorがモジュール型のアドオンなのだとしたら、他のアイデアが出てきてもいいはずだ。

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