愛する人を亡くしたときは、Twitterアカウントがどうなるかなど、些細なことかもしれない。
確かに、ソーシャルメディアのアカウントに、銀行口座ほどの価値はないだろう。宝石やレコードのコレクションと同じくらいの感情的な価値があるとも思えない。つい忘れてしまいがちだ。まだウェブ上に残っていることに気付かされるまでは。
Anthony Palombaさん(30)は、知り合いの女性が薬物の過剰摂取で亡くなってから数日後、その女性の名前がFacebookの「知り合いかも」リストに表示されていることに気付いた。理由はよくわからない。数年前に知り合ったが、特に親しいというわけではなかった。
ふとPalombaさんは、2人がもっと親しい間柄だったらどうなっていたのか、という疑問に駆られた。何か危険な兆候に気付いていたかもしれない。もしかしたら、何か役に立てたのではないか。
「知り合いかも、とインターネットに提案されるのが、まるで当て付けのように感じられた」とPalombaさん。なぜ女性のアカウントは停止されていないのかと不思議に思った。
ゴーストアカウントは、この時代の悲しい現実だ。思いがけず悲しみを呼び起こしてしまう危険性がある。亡くなった親族や友人のソーシャルメディアアカウントを閉じるとき、知っておくべき5つのポイントを紹介しておこう。
友人や家族が亡くなったときには、Palombaさんのケースのように、誰かの「知り合いかも」リストに名前が出てほしくないものだ。
いたたまれない。悲しく、辛い。
「ソーシャルメディアのほとんどのアクティブユーザーにとって、実に不快な体験だ」。米投資銀行Brown Brothers Harrimanの個人資産管理担当シニアバイスプレジデント、Karin Prangley氏はこう述べている。
誰かの受託者になっている場合、その人のソーシャルメディアアカウントを放置してはならない。アカウントに対処する方法は必ずある。
どのソーシャルメディアのウェブサイトにも死亡に関する規約が掲載されているので、選択肢を確認しよう。
たとえばFacebookの場合、適切なオンラインフォームに入力すれば、アカウントは削除されるか、追悼アカウントになる。このフォームでは、死亡を証明できる書類の提示が求められる(Facebook傘下の写真共有サイトInstagramのフォームでも同様)。
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