モトローラ・モビリティ・ジャパンは3月31日より、国内のSIMフリー市場向けにAndroidスマートフォン「Moto G5」と「Moto G5 Plus」を発売する。
Moto G5 Plusは2016年夏に発売された「Moto G4 Plus」の後継機種で、グローバルでもごく最近発表されたばかりの最新モデルだ。同社では2016年秋にも、モジュールで機能を拡張できるフラッグシップモデル「Moto Z」「Moto Z Play」を投入している。フラッグシップに加え、ミドルハイレンジのMoto G5 Plus、さらに今回新たに追加されるミドルレンジのMoto G5とラインアップを拡充することで、幅広いターゲットへアプローチできる体制を整えるのが狙いだ。
モトローラ・モビリティ・ジャパン 代表取締役社長のダニー・アダモポウロス氏と、同プロダクトマネジャーの島田日登美氏に、国内SIMフリー市場での手応えやラインアップ拡充の狙いについて聞いた。
アダモポウロス氏:日本のSIMフリーおよびMVNOの市場は、ここ数年で大きく成長しています。2016年に発売したMoto G4 Plusは、2つのSIMを同時に待ち受けできる「デュアルSIM、デュアルスタンバイ(DSDS)」に対応したスマートフォンとしてその波に乗り、成功することができました。DSDS対応のスマートフォンなら、大手キャリアのメインSIMと、安価にデータ通信ができるMVNOのSIMを1台で使い分けられるからです。
ユーザーやリテールからのフィードバックによれば、Moto G4 Plusの成功にはDSDSに加えて、3つの理由があると思います。1つ目は高いクオリティ。販売価格に対して製品のバリューが高い。2つ目はピュア・Android。余計なカスタムを加えていないので、システムやセキュリティのアップデートも早い。たとえばAndroid 7.0へのアップデートは、Googleが直接販売するスマートフォン以外では、われわれが最も早く配信しました。それから3つ目には、ブランドに対する信頼もあるでしょう。モトローラというしっかりとしたブランドでありながら手頃な価格で買える。この3つの要素が評価されたのだと思います。
アダモポウロス氏:ただ安いだけではありません。Moto G5 Plusは5.2型、Moto G5は5型でいずれもフルHDの解像度の高いディスプレイを採用していますし、大容量のバッテリ、ピュアAndroid、さらにMoto G5 Plusにはデュアルピクセルカメラも搭載しています。デュアルピクセルカメラを搭載して、この価格帯で買える製品はほかにありません。
われわれは常に価格に対して高い付加価値の提供ということを考えていて、今回はそれをより多くの市場セグメントに対して打ち出していこうと、Moto G5の投入をを決めました。実は2016年にMoto G4 Plusを出したときも、グローバルではほかのラインアップもあったのですが、日本ではMoto G4 Plusだけに絞った。日本の市場に対し、最もバリューを提供できるレンジがそこで、われわれのメッセージがよりクリアに伝えられると考えたからです。
島田氏:実はMoto G4 Plusを出す前には、3万5800円という価格が“格安スマホ”にしては高いのではないかという意見が多かったのです。しかし実際に出してみたら「この製品なら納得だ」と多くのユーザーの方に言ってもらえた。それが私たちの成功体験になっています。2017年はデュアルピクルカメラの搭載など、よりバリューの高い製品を投入すると同時に、これまでモトローラを知らなかった人にも使ってもらいたいとの思いでラインアップを広げました。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス