結局アップルは何をいつ発表するのか--過去のデータから本気で分析してみた

David Gewirtz (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2017年03月18日 08時30分

 3月中旬。例年この時期になると、Appleがいつになく静かであれば特に、テクノロジ業界人やブロガーがそわそわし始める。何かニュースがあるはずだ。何か書くことがあるはずなんだ。

Appleは平均で年に2.6回イベントを開催する
Appleは平均で年に2.6回イベントを開催する

 故Steve Jobs氏が建てた館から具体的なニュースが何も発表されない中、さまざまなうわさが浮上し、“エコーチェンバー”はフル稼働だ。

 だが正直に言って、これはネタがなくてもアクセスをかせぎたいメディアが必死になっているだけの話ではない。なぜなら、AppleのデスクトップMacは今や相当古くなっており、多くのMacユーザーが、あと数カ月(新モデルが出るのを)待つか、Windows陣営に寝返るかを決断しようとしているからだ。これは深刻な問題だ。Appleがデスクトップのハイエンドモデルを最後にアップグレードしたのは40カ月以上前だ。

 この深刻で、金も時間も掛かる決断を迫られ、Appleの顧客は留まるべきか否かを予測しようとしている。決断のための洞察を助けるために、これまでのAppleの発表の歴史を厳密に分析することにした。

 分析に当たって、Appleが投資家向けウェブサイトで開示したイベントデータに基いてスプレッドシートを作成した。シートには、2007年から10年間の合計26回のAppleの発表イベントのデータがまとめてある。

Appleが公式発表したこれまでのイベントのデータ
Appleが公式発表したこれまでのイベントのデータ。そう、Appleは昔、iPodの発表イベントを開催していた

 これらのイベントが解析の対象で、変数はイベントへの招待日、イベント開催日、イベント開催の季節、イベントで発表された製品カテゴリだ。

 なお、年次開発者会議の「WWDC」は含めなかった。ここで問題にしているのは新しいハードウェアが発表されるかどうかだからだ。6月開催のWWDCでは通常、開発者が自分のアプリをアップデートできるように、「iOS」と「macOS」の次期バージョンが披露される。

季節性

 季節というのは地球の南北どちらの半球に住んでいるかによる。私は北半球にいるので、ここでは北半球の四季を使おう。四季は月でくっきり分けられるものではないが、ここでは便宜上、以下のように定義する。

  • 冬:12月、1月、2月
  • 春:3月、4月、5月
  • 夏:6月、7月、8月
  • 秋:9月、10月、11月

 下の円グラフが示すように、Appleは秋には春の2倍イベントを開催し、冬と夏にはほとんど開催しない。

季節別Appleイベント開催分布
季節別Appleイベント開催分布

年間イベント数

 Appleは毎年、平均2.6回イベントを開催する。開催回数はここ数年減少しており、2016年には2回から3回へとわずかに増えた。

年間イベント数
年間イベント数

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