UPDATE Microsoftがチームコラボレーションサービス「Microsoft Teams」をリリースした。米国時間3月14日から、「Office 365」の法人ユーザーを対象に181カ国、19カ国語で提供を開始する。Office 365を利用するアクティブビジネスユーザーは8500万人を超えており、これらのユーザーは、既に支払っているOffice 365サブスクリプション料金以外に追加でコストを負担することなく、Teamsを利用できるようになる。
Microsoftによると、2016年11月のパブリックプレビュー版以降、100の新機能を追加したという。要望の多かった外部ゲストアクセス機能はまだ追加されていないが、2017年6月末から順次追加されるとしている。公開チームサポート、チーム内のボット、新しいスケジュールアシスタントはすべて、先週のパブリックプレビュー版に追加されていた。
「Slack」とは異なり、MicrosoftはTeamsによって電子メールを不要にしようとは考えていないと、同社は強調した。Microsoftは、電子メールからTeamsへの会話の移行を簡素化することに取り組んでおり、Teamsのチャンネルに対して電子メールを送信する機能を提供する。書式設定、フラグ、添付のすべてがサポートされる。Microsoftの「Outlook」とTeamsは、今後ますます深く統合されることになるという。
「Teamsを、チャットベースのワークスペースと捉えている」とMicrosoft Teamsを統括するコーポレートバイスプレジデントを務めるBrian MacDonald氏は述べ、「さまざまな種類のチームやコラボレーションがあり、それぞれに対して異なる種類のツールがある」とした。
「Outlookはユーザーの業務におけるハブであり、Teamsもユーザーの業務におけるハブだ」とMacDonald氏は続けた。「Slackとは異なり、電子メールをなくそうとは考えていない。双方を強く連携させようとしている」(同氏)
確かにTeamsには、ステッカーや絵文字もある。しかし、MicrosoftはTeamsのターゲットを、企業に定めてもいる。現時点で、Meekan、Growbot、ModuleQ、SAP SuccessFactors、Trelloといった企業からの150を超えるボットやコネクタが既に統合されているか、まもなく統合される予定となっている。
「エンタープライズのIP開発者が利用可能なボットプラットフォームの構築を目指している。これまでのところ、ほとんどのボットが小規模企業によって作成されている」とMacDonald氏は述べた。
同氏によると、Microsoftは自社の生産性ソフトウェアおよびサービス(「Word」「Excel」「PowerPoint」「OneNote」「Skype」など)、ビジネス向け動画サービス「Microsoft Stream」、「Visual Studio」などとTeamsとの連携にも引き続き取り組んでいくという。
Teamsは、「Business Essentials」「Business Premium」「Enterprise E1」「Enterprise E3」「Enterprise E5」のいずれかのプランに加入するOffice 365ユーザーを対象に提供される(終了前にEnterprise E4を購入したユーザーもMicrosoft Teamsが利用可能)。Microsoft Teamsに無料のスタンドアロン版は提供されない予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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